こういう時は、
1.astrometry.netに画像をアップロードして解析してもらう。
ここでも失敗するようだと画像の質が多分悪いので、成功するまで露出時間とかゲインとかを調整する。astrometry.netの解析でも上手くいかないようだと、ASPSでもASTAPでも上手くいかない可能性大。なので、成功するまで画像を調整する。
2.成功すると、pixel scale:にarcsec/pixelというのが表示されるので、ここからセンサーの大きい方のピクセル数を使ってFOVを計算し、更にarcsecondをdegreeに変換する。
例えば、QHY5III-178Mで0.305arcsec/pixelという答えがastrometry.netから得られたら
0.305 x 3072 = 936.96arcseconds = 0.2602667degrees というのがFOVの大きさになります。
3.同じ画像を使ってASTAPのstack menuのalignmentに上で計算されたFOVを入れてplate solvingさせると解が出てくるはず。その時に正しいfocal lengthを警告として表示してくれる筈です。上の場合だと、0.2から0.3までのFOV(0.21, 0.22,.....0.29,0.30 またはautoを使う)でASTAPでplate solvingさせれば、高確率で解が出てくるはず。astrometry.netの答えにradiusというのがあって、ここが十分に小さい値ならsearch radiusは10以下でいい筈。
これでも上手くいかないようだと検出されてる星の数が少ないのかもしれないので、downsampleの値を調整してみること。カラー画像の場合Sirilのphotometric color calibrationでも正確なfocal lengthを表示してくれる。
Focal reducerは、使わないといけない時があるんだけど、plate solvingの障害になるときがあるんだよね、こうやって。
Focal reducerからセンサーまでの距離を100mmくらいに調整すること(LX200ACF8 + Meade6.3の場合 これでfocal lengthが1160mmくらいに調整された 1160/2000で0.63ではなく実質0.58になってる)、solverにASPSを使うことで、かなり改善された。ASTAPはFocal lengthが400mmの望遠鏡で使うと、上手くいくことが多かったりするので、solverを二つ以上インストールしておくことをお勧めします。
ASTAPのautoでのplate solvingがあまりにも上手くいかなかったので、C:\Users\<ユーザー>\AppData\Local\astap にあるastap.cfgを削除したら途端に上手くいくようになった。設定をいじりすぎてしまったのかな、これデフォルトに戻すってボタンがないんだよね何故か。
BBCのsky at night magazineの視野確認ツールにもresolutionがarcsec/pixelで表示されるのでastrometry.netからの答えに合うようにreducerの値を調整すると大体の圧縮率が分かります。
arcsec/pixel (arcsec per pixel)からfocal lengthを計算する式がありました。
focal length = aperture size(口径)x ( pixel size / arcsec per pixel) だそうです。
例えば、LX200ACF8”でASI533を使いarcsec/pixelが0.652の場合、口径が203.2mm、pixel sizeが3.76umなので、203.2 x (3.76/0.652) = 約1171.8mmとなります。
Sirilのphotometric color calibrationに成功すると、Sirilが計算したfocal lengthを表示してくれるので、これが一番正しい値だと思う。
私の場合、望遠鏡の口径が大きくなると、ASTAPよりASPSの方がplate solvingの成功率が高くなる様に感じる。