2022年2月20日日曜日

ASTRO-TECH AT60EDを使ってみた

 Orion ST80よりも少し視野が広く、もう少し材質の良いレンズで手頃な値段のものという事で、ASTRO-TECH AT60EDというのを入手してみました。レンズのガラスがFPL-53というやつで、いわゆるED(extra low dispersion)というのに該当するガラスを使っている屈折式望遠鏡です。これだと星の周りに紫色の輪っかが出にくいはずなんだけど。

今持っているLX200ACF8GPSにつけている80mm用のリングに、上手く取り付ける事が出来ました(OrionST80と入れ替えで取り付けた)。scopestuffから買ったリングなんだけど、これ今売って無いんだよね、何故か(カタログには載ってるけど販売していない)。

まず手持ちのMeadeの26mmのアイピースで焦点を合わせるのに、延長チューブが必要だった。ASI178MCでも同様に延長チューブが必要。元々M48で接続する様に設計されてるので、大きなセンサーを使うのが前提なんだと思う。

カメラの角度を簡単に変えられるようにrotatorが付いてるのがいいし、dual speed focuserってのもいいよね(coarseとfineのつまみが付いたフォーカサー初めて使うんだけど、とてもいい)。


ASTRO-TECH AT60ED とZWO ASI178MC,Gain450, 15s per frame, unguidedで撮影した画像を幾つか並べてみました。いつものように、Calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated + green noise removed + auto stretched + AsinH adjusted in Siril.

M81: 190frames stacked

IC2177:190frames stacked
NGC2244:190frames stacked

上の画像からstarnetで星を抜き出して、星雲をgimpでフィルターかけて色調整してから星を戻したもの。



Horsehead nebula:190frames stacked

M42,M43,SH2-279:171 frames stacked
M45(plate solved and resynched on HD23463):190frames stacked


紫色の輪っかがないね、やはり。IC2177は、等級10以上で暗いんだけど一応写ってる(鳥の頭みたいなのが写っている)。

FPL-53のEDガラスレンズの屈折式望遠鏡の購入を検討してる人の参考になれば嬉しいです。

カメラの角度を調整してM45が出来るだけたくさん写るようにギリギリ調整してみたもの。

M45:Gain250, 120s per frame, 25 frames stacked


少し位置をずらしたもの

M45:Gain250, 120s per frame, 23 frames stacked

Gimpで上の二つを張り合わせたもの
私が使っているASI178MCというカメラ、縦の幅が狭いから、やろうと思えばこんな感じで縦の視野を広げることも可能。但し、限られた時間で撮らないといけないから時間配分を考えないといけない。5時間以上障害物無しに撮影できる天体なら、真ん中で1時間、上半分被って1時間、下半分被って1時間みたいな撮り方は可能だよね。別の日に撮ったのを重ねたことはないけどやろうと思えば出来るのかも。

NGC2403:Gain250, 120s per frame, 29frames stacked




L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。 ...