2022年12月13日火曜日

双子座流星群が安価なASIカメラで確認できるか実験してみました

 ちょうど天気がよくなったので以前からやってみたかった、all sky camによる流星の確認をやってみました。肉眼でみえない条件が悪い場所にいるのなら、感度のいいカメラでなら写るのでは?ということで。

使ったのは、ASI178MC(color)とそれに付属してくる小さい超広角レンズで、sharpcapを使ってGain400,Exp2s, rgb24,aviで複数の約1時間のaviファイルとして記録。1時間おきに分けたのは、ファイルが大きくなりすぎて、再生や処理が出来なくなる可能性を避けるためです。ASI178MCカメラの三脚に固定出来る様にネジ穴が付いてるから、上向きに設置するのは難しくないと思う。

一応流星の一部と思われるものの撮影に成功したので、そのフレームを取り出したものを幾つか貼り付けておきます。




動画で見ると一瞬ピカッと光るだけ、1フレームとか2フレームしか写ってない。


aviからmp4への変換は、video proc vlogger(登録しなくても無料で使えるらしい)というのを使って、書き出しで高品質エンジン(無損失モード)とFPS 120(良くわからなかったので’最大値を選択)、解像度4Kにして書き出しました。

aviのままだと1時間で20Gbytes以上あり、できるだけ劣化させずにmp4に変換する必要があった。

流星の判別がつくくらいの画質でYou Tubeへ動画をあげられたので、リンクを貼っておきます。

https://youtu.be/WJ069vNAgOY



2022年12月8日木曜日

フラット補正用の画像って、カメラや望遠鏡の表面の汚れを確認するのに使えるんじゃないか?

 フラット補正用の画像って、カメラや望遠鏡の表面の汚れを確認するのに使えるんじゃないか?と、最近撮影後の画像処理に失敗した時に思ったんだけど。Sirilの中でphotmetric color calibrationできない画像があったんだけど、そこらじゅう穴が空いてるような画像でフラット補正に失敗してるように見えるものでした。

これが、その時にDSSが作ったマスターフラット画像(SirilのHistogram表示で強調されるようにしている)。この時は、滅茶苦茶埃がカメラのセンサー窓についていたみたいです。





で、こちらが、カメラのセンサー窓とか望遠鏡のレンズとかから、できるだけ埃を取り除いて撮ったフラット画像からDSSが作ったマスターフラット画像(同じくHistogram表示のもの)



全然違うから、撮影する夜は、あらかじめ昼間フラット画像を撮影して、規格があった適当なLight画像を使ってDSSに処理させるとマスターフラット画像ができるから、それで汚れが極端にひどくないかを確認しておくと、いいと思う、時間がある人はだけど。撮影する時と、ほぼ同じ焦点距離であることってのが前提になるのかな?じゃないと出来る画像がかなり変わってくるはずだし。でも汚れてると減光は起こるはずだから問題はないのかな?

2種類の望遠鏡と2種類のカメラで撮ったマスターフラット画像を比べれば、どこに汚れが付着している可能性があるか比較的簡単に割り出すことが出来ると思う。
カメラを回転して同じ模様が現れるようだったら、センサー窓の汚れ由来で、形が変わるようならフィルターか望遠鏡のレンズについてる汚れ由来の減光だと思う。

同じ設定でカメラを180度回転したもの。
どこが、フィルターから望遠鏡由来で、カメラのセンサー窓由来からの減光か、一目瞭然ですね。但し、Sirilで画像ファイルを開けてHistogram viewで見ないと、ここまではっきりとは判別がつかない。

普段からカメラやレンズ表面を綺麗にしてる自信がある人は、こんなことやらなくてもいいと思うけどね。


こういうことを知らなくてもフラット補正って、なんとなく出来る時は出来てしまうんだっていうのが怖い所なのかな?でも、汚れを意識してやると更にいいということだね。

2022年12月4日日曜日

NINAのauto focusで勘違いしていたこと

NINAのauto focusで勘違いしていたことで、これは本当の意味のauto focusではないということ。

NINAのautofocus の説明を良く読むとわかるんだけど、一番最初にある程度焦点が合ってる事が、前提になっている事が分かると思います。最初の位置から外側にinitial offset * step size 動かして、そこから内側にずらしていって、一番いい位置を探るようなアルゴリズムになっているので、最初の位置が完全にボケていると絶対成功しないようになっている。だから、semi autofocusなのかな?

この辺を知らないで使うと、とんでもなく時間を浪費して、泥沼にはまってしまう可能性ありなので要注意。

H-Alphaフィルターを使った時は、露出時間をある程度上げないと(20秒とか)ダメだけど、最初の位置が大体合っていれば、成功するはず。だからフィルターホイールを使う時は、LとH-Alphaを含むnarrow band filterでpar focalとか書いてある、フィルターのセットを買っておくといいと思う。par focalなやつを使う事で最初の焦点位置が大体保証されるはずです。par focalって書いてあっても完全に合ってるわけじゃないんだよね、あれ。


2022年11月24日木曜日

2022年冬に撮影した天体画像を幾つか並べてみた

 2022年冬に撮影した天体画像を幾つか並べてみました。

使用した機材は、主鏡 Astrotech AT60ED 、メインカメラ ASI533MC pro color、赤道義 EQ6R pro、ガイドスコープ Orion deluxe mini 50mm guide scope with helical focuser、ガイドカメラ Orion startshoot auto guider

極軸合わせに使用したソフトは、NINA のthree point alignment

ガイドに使用したソフトは、phd2 guiding

天体導入のためのplate solvingと同期をしたのは、NINAから(何故かsharpcapから上手く出来なかった)

撮影に使用したソフトはsharpcap(NINAに移行しようと思ってるけど、取り敢えず慣れているsharpcapで、ということで)

重ねるのと色調整に使用したソフトは、Deep sky stackerとSiril

いつものように、無料のソフトだけを使っています。補正用のdark, flat, dark flatも撮影終了時に毎回取得しています。

カメラのセンサーの冷却温度0C,Gain400で30秒のを最低50枚以上重ねています。

1枚30秒で分かりにくい星雲は、plate solvingと同期で天体導入後、H-Alphaで60秒露出して、星雲の形が浮かび上がるのを確認してから撮影しています。H-Alphaだとすぐ星雲の形が分かるから位置確認に使えて便利。


オリオン座のM42付近


M45プレアデス星団



M31アンドロメダ銀河


IC405 flaming star nebula


NGC281 pacman nebula


オリオン座の馬頭星雲付近

同background extractionを試したもの



M33銀河

M1カニ星雲付近
比較のためにAstrotech AT102EDで撮影したものを張り付けておきます(若干星が青っぽい OrionST80ほどはひどくはないけど 滅茶苦茶EDではないみたい ST80は、そもそも用途が違うし最初から)。星雲の形は、よりはっきりしていると思う、ちゃんと網目みたいなのも写ってるし。narrow band filterを使った撮影だと問題ないんだろうとは、思う。
Sirilのcolor saturation...でcyan-blue/blue-magentaを選択してAmountを-0.5くらいにしたもの
-0.75くらいにしたもの


かなり抑えられているように見える。取り敢えず、これでいいかな、自分で見るやつだし。しかも手順が簡単だし。色収差を補正する方法を調べてたら、これが一番簡単そうだった、正しいかどうかは分からないけど。星の周りの、どぎつい青紫の輪っかは消えるみたいです。屈折式望遠鏡使い易いよね、auto focusとかplate solvingでastapとか、ばっちり動くし、反射式望遠鏡より軽いし。true APOとか値段高過ぎて買う気が起きないから時々撮影するだけの人には、これで十分だと思う。AT102EDLっていうのが、もっといいEDガラスを使っていてAT102EDの倍くらいの値段だから、こっちだと多分紫の輪っかが出ないんだとは思う。FK61よりFCD100の方がいい材質のEDガラスだということらしい。FCD100とFPL53は、同じくらいらしい。そしてダブレットよりトリプレットてことなのかな、一般的に。EDガラスの材質が上がると値段が上がって、トリプレットになると更に高額になるという事らしい。

magenta/pinkを選択してAmountを増加すると星雲の中の赤が強調されるようです。




一番最初に良く分からない時(10数年前)に撮影した画像から比べると格段に良くなってるよね全体的に。wifiも今ほど一般的じゃなかったから、デスクトップにケーブルで接続してたし。でも、撮影しても校正の方法とか全然知らなかったしで散々だった。plate solvingなんて無かったし。ただひたすらドリフトメソッドを使ったソフトで極軸合わせして、gotoの精度が、上がる様に赤道儀を鍛えてだったし。

これ画像の質をあげようとしたらPixinsight買わないとダメなのかな?ただPixinsight難しそうなんだよね。$300以上払って、使い方が良くわかりませんでした、じゃ話にならないし。たまに天体撮影したくなるんだよね、何故か。今回は、ちょうど新月の時期で風も殆どない晴れてて星が見やすい日っていう好条件の夜が続いたので、欲張って撮影してみた。

周囲の街灯のせいなのか背景にムラがあるのが分かると思う。background extractionっていうのをやると消せるはずなんだけど、やっていない。SirlのAsinhで、ある程度見映えがするように、black pointとstretch factorを調整しては、いる。

ASI533MC pro color このくらいの撮影は、普通に出来るみたいです。amp glowが無いから使いやすいのかな?これ以上高額なカメラには手を出したくないなとは思っている。そんなに画像処理も上手じゃなくて、決まった手順でしか処理出来ないから、自分が住んでる場所からでも、こういうのが一応撮影出来るという事で、納得しては、いる。flaming star nebulaみたいに薄い星雲が、ちゃんと浮かび上がる事自体私には驚きだし。ASI178MCで撮影した時よりは全然いいみたい。

Gainと露出時間の組み合わせを幾つか試して元データの質を上げるしかないのかもね、短時間のデータに過大な期待をしてはいけないのかもしれない。あとは、特殊なフィルターみたいなのを使うしかないのかな?astrobinにあるのも、そういうのが多いね。OptolongのL-enhance filterっていうのを使ってる人多いな。L-extreme filterとかもね。



Sirilで、もっと複雑な処理をしてるyoutube動画をみつけたので、リンクを貼り付けておきます。

SirilのPixelmathについてらしい

pixelmathを使ってnarrow band filterで撮った画像を合成するみたいな事も紹介してるね、この動画では。


12月17日の夜にAT102EDで撮影した画像を追加

M33


NGC891


M74


SH2-261


12月18日の夜にAT102EDで撮影した画像を追加

LBN741


SH2-235


2023年1月25日にAT60EDとH-Alphaフィルターで撮影した画像を追加

IC1805 Gain600 50秒、ガイド無し、を85枚程重ねたものでRだけを取り出し白黒画像を調整したもの(これはOnStepを取り付けたLXD55の実験の一部として撮影 少し星が潰れている 街灯があるところで使う予定(narrow band filter付きでしか撮影しない))



2022年6月26日日曜日

EQ6R-proを使ってみた

 LXD55で色々学んで使い倒した感が出てきて、もう少しいいのをという事でEQ6R-proを購入して使ってみました。で、幾つか混乱した事を書いておきます。

1.アクセサリートレイが白色

私が持ってる天体望遠鏡用の三脚全てで、アクセサリートレイが黒色で、そういう思い込みで探していたので最初出荷されて来てないと思った。梱包材も白なのに、あの軽さで白色だと私と同じ思い込みがある人は無いと判断してしまうと思う。

2.極軸合わせのAzimuth調整のための金属棒の位置が二箇所選べる

私が持ってる天体望遠鏡用の三脚全てで、北に向かう三角形の形になってるんだけど、EQ6R-proは、この金属棒の位置が二箇所選択出来るため逆三角形の形でも使用することが可能。配達された状態で逆三角形が選択されていたため少し混乱したけど他のと同じになるように位置をずらした。脚を置く土台の位置がコンクリートで固めてあるから逆三角形だと、新しくコンクリ流し込む必要があるため。

3.ハンドコントローラーで起動してからPCからUSB接続してスカイチャートからGOTOすると正しい場所へ行かない

これはハンドコントローラーを取り外して起動後PCからUSB接続してスカイチャートからGOTOして正しい場所に行く事を確認しました。これは少し不便だけど、skywatcherの赤道儀だとこれが当たり前なのかな?Meadeのだと、同時に接続してても問題なかったんだよね。ハンドコントローラーにもUSBポートがついてるから、こちらから接続すると同時に使えるのか?

よく調べたら、Syncscan App と Synscan Handcontroller 用の2種類のASCOM ドライバーがあるのが分かりました。ハンドコントローラーを使いたければ、App用じゃない方のASCOMドライバーを使えという事みたいですね。やはり両方は使えないということらしい。でも、ハンドコントローラーを使うと日付け時間を手入力しないといけなくなるのか。ハンドコントローラーは、ファインダースコープを使った時に焦点合わせするための明るい星を導入する時だけにしか使わないから、主鏡についてるカメラのフォーカスがある程度あっていれば、殆どいらないんだけどね。


これ以外では非常に優秀な赤道儀のようです。マウントヘッドもこのくらいの重さならギリギリ一人で取り外し出来るので三脚だけ置き去りにしてマウントヘッドを屋内の安全な場所に保存しておく事が可能。多分個人で快適に運用出来るのは、このくらいまでが限界だと思う。雨の多い時期にしまい込みたい人には、これはとても重要。

Phd2のガイディングアシスタントで測定したDECバックラッシュが2秒以下で特に調整しなくてもいいんじゃないか?という感じ。

MeadeSN6に50mmのガイドスコープをつけて測定したグラフと結果です。



EQ6というかsynscanを使っている赤道儀あんまり頭が良くないみたいで、複数(ハンドコントロールとPC)から座標をいじられると整合性が取れなくなって変な場所を指すようになるみたいです。なので、時間を設定してアラインせずにホームポジションで放置してPC側の一つのソフト(例えばNINA)から座標指定をして使うのが正しい様です。Autostar使ってた時は、こんな事なかったんだけどね。知ってる人は知ってるんだな、きっと。でもバグじゃないの、これ?

2022年6月16日木曜日

OnStepに変換しようか悩んでる人が知っておくと役に立つかもしれない事

 LXD55のAutostarを外してOnStepの練習をしてみようと思って、色々やってみて学んだ事を幾つか書いておきます。

1.モータードライバーのマイクロステップというのが、低価格なものだと16とか低い値にしか設定出来ないため、スプレッドシートの規格を満たそうとすると滅茶苦茶GR1ギア比を上げるか、モーターのステップ数が高い物を選ぶしかなくなる。市販のプリーの組み合わせだと減速比3くらいまでしか選べないと思う。これを頭に入れて他の物を決める事。

2.ステップモーターのステップ数が400の方がギア比、マイクロステップ数の選択が低い値で済む。でもモーター自体の値段は高くなるようです。config ファイルの生成という所を良く読むべし!

3.CNC V3 ShieldとWemosR32というやつの組み合わせが1番簡単なように見える。 これを使うと超簡単でした、幾つか躓いた事はあったけど。そのうち詳細にまとめてみようと思ってる。

4.モーターを取り付けるためにブラケットを加工しないといけないけど、最低でもアルミを切断出来て、穴をあけれる工具類も必要になる事。ブラケットを固定するためのボルトの調達とか。ここが1番難しいかもしれない。3Dプリンターで作ってもいいのかもね、作れる人は。ちゃんと剛性があれば、別に金属じゃなくてもいいのかもしれない。木工でもいいのかもね。

5.timing pulleyの規格を良く調べておかないと間違った物を買ってしまう。シャフトの直径boreが大事。LXD55のワーム側の軸は6mm。

6.モータードライバーによって、ロジック電圧より先にモーター用の電圧(Vm)を先に与えないとダメという注意書きがあるものもある(手順通りにしないとドライバーが壊れるらしい)。また、モーターが接続されてないのにドライバーに電圧を加えてはいけない(これでもドライバーが壊れるとの事)。

7.自分で作るのが面倒くさい人は、完成品を売ってる人がいるので、そこで買ってもいいかもしれない?

8.ステップモーター側の電圧の仕様は、ドライバー側のVmotorとは全然関係ない事。あれは、最大電流がモーターに流れた時に発生する電圧を表記してるだけ。だから電流値の設定に気をつけておけばいいこと。

9.モータードライバーの名称があっていても、モータードライバーからStepStickのピンへの配線で、いろんなバージョンがあるので、使えそうに見えても、使えないものがあるので注意する事。特に内部でプルアップされてる物は、CNC V3+Wemosの組み合わせでは、そのままで使えない(3Vロジックなのに結果的に5Vにプルアップされてるとブート時に、おかしな事が起きる)。

10.arduinoの実験デバッグをしているとUSBケーブルから過電圧が流れ込んで、パソコンが壊れてしまう可能性が0ではないので、一定以上の電圧がかからないようにするサージプロテクターを使う事をお勧めします(というか絶対やった方がいい)。ただ、この手の製品一つしか見つからなかった。ツェナダイオードがついてデータ線が5Vまで、5V線が、6.5Vまでの制限がかかるようになってるもの。wifiかbluetoothで非接続でデバッグ出来るなら、それが一番いいんだけど。古い壊れてもいいpcにLinuxを入れてそこからarduino IDEを使うのがいいかもしれない。

等々。


LXD55をOnStep化しても機械的不具合を受け継ぐだけなので、OnStepに慣れておくための経験をつむ為以外に意味はないのかもしれませんが。将来的に赤道儀自作したいよね、ワームギアとかも自分で作って。その方が、きっと楽しいし。

LXD55にアルミ板を加工してステップモーターとプーリーを取り付けてみた時の画像

LXD55 OnStep 変換 実験

LXD55 OnStep 変換 実験

ベルトが緩くならない様に調整するのが難しかった。アルミ板の加工とか普段やらないから。アルミ板をボルト一本で固定してるってのが少し不安だけど、これしか付けようがない。


OnStep変換実験したLXD55

アルミ板で作ったモーター固定用の部品が少し曲がるようでGOTOの精度があまり良くない。但し追尾は上手くいった。同じ方向に回転してる限り大丈夫という事らしい。ちゃんとしたモーターブラケットを3Dプリンターで作ろうと考えている。

LXD55 OnStep 変換

LXD55 OnStep 変換


2022年6月10日金曜日

外に置いてる望遠鏡を柱で囲ってみました。

 外に置いてるブルーシートとカバーで覆ってる望遠鏡に日除けと風防的な物を前々からつけたかったので周囲に柱を建てて枠で囲ってみました。天体観測小屋までは、いかないんだけどね。取り敢えずは、これでいいかなみたいな感じで出来ました。やった事は

1.ひたすら、high concrete mixというのをhome depotから買って、指定された水の分量で混ぜて四角い土台作りをする。柱を建てる四隅の部分は、特に厚めにした。一応、四隅が同じ高さになってる事を水平器で確認しながら作業を進めました。

2.ひたすら乾燥するのを待つ。半年くらい放置していた。

3. Simpson strongのeasy baseというのを、アンカーボルトでコンクリートの土台に固定。ハンマードリルとかカーバイトのドリルの刃とか初めて使いました。使い方が悪いのか途中で刃がダメになって、もう一本買いましたが。

4.全部組み合わせた時に望遠鏡の高さを少し超えるくらいを計算して、柱の長さを決めeasy baseに差し込んでボルトで固定。柱は、あらかじめ防腐剤を塗布。

天体観測部屋 支柱 ベース




5.Simpson strongのend post capを使って柱の上に横棒を2本渡してボルトで固定。


(ボルト100本入りので足りないみたいだから、追加で注文している。付けられる所は全部つけたいよね、地震怖いし)


6.上に渡した横棒の上に少し薄めの棒を渡してボルトで固定。片側だけ、もう片方は、射線を確保する為に開放している。

で今は、この上に軽いinsulation foam board(片側が銀色で日光反射する断熱材の発泡スチロールの軽いボードかな?)を乗っけているだけ。これだけでも、直射日光を避けられるのは、いいよね、と思っている。柱の周りを別のブルーシートで囲って、風防にしようと考えている。ケーブルが揺れるとカメラまで振動して撮影出来なくなるんだよね風が強い日って。理想を言うと天板がローラーに乗ってて、モーターでスライドする物が作りたかったんだけど、これでもいいかみたいな感じです。



残ってる作業は、上に乗せてるボードを押さえつけられるような仕組みをつけるだけ。キャビネットヒンジで、パタパタと開けるような押さえつけ用の板をつけるつもり。強度計算とか出来ないから、上に乗せる物はあまり重くしたくないし。

水漏れ耐性は期待してないので、今までのように望遠鏡のカバーとブルーシートはかけておくつもりです。直射日光が当たらないのは、気分的に安心だよね。


材木の配達料が結構した。運び代だけで$80くらいするから、ちゃんと必要な量を調べて注文しないと、不足分注文すると、また$80とられる。

下側に横棒を渡して、それをアンカーボルトで固定すれば、枠の強度がもっと出るはずだから、やろうとは思っている。コンクリートの土台自体が横棒の代わりになってるから要らないのかな?



2022年5月30日月曜日

最近使っている雲量を予測してくれるサイト Clear Outside

 最近、天体観測、撮影用の雲量(cloud cover)の予測をある程度正確にやってくれるウェブサイトをみつけたので紹介しておきます。普通の天気予報のサイトより出してくれる情報が多くて分かり易い。

雲量は、Low, Medium, Highと三つに分けて、それぞれ表示してくれる(こういう表示の仕方をする天気予報のサイトは他に見たことがない)。ケーブル及び表面積の大きな鏡筒を揺らしてカメラに振動を与えてしまうかもしれない風の表示も見やすくなってるし。

緯度と経度を十進数(度、分、秒じゃないやつ)で打ち込むだけなので、おそらく世界中で使えるのではないかと思われます。

例えば、東京都のどこかで 35.69 139.69 だと、

https://clearoutside.com/forecast/35.69/139.69

雲量予測サイト Clear Outside

のような感じで表示してくれる。この日は、とても条件が悪いようで、殆ど赤く、少しだけ橙色になっている。条件がいい日は緑色が多い。

GPS付きのスマホで座標コーディネートとかいうアプリを使えば現在地の経度と緯度が簡単に分かるので(地図現在地マークのアイコンにタッチするだけ 上が丸くして下が逆三角の地図に刺さってるあれ)、これをClear Outsideに打ち込んでやれば、その地点での雲量の予測を表示してくれると思います。

少なくとも私が住んでる付近では、このClear Outsideの予報は、良く当たるようです。


2022年5月27日金曜日

scopestuffのrail systemとか言ってたガイドスコープリングが無くなった訳がやっと分かった

 scopestuffのLX200用のrail systemとか言ってたガイドスコープリングが無くなった訳が最近やっとわかりました。いまSCT望遠鏡に装着出来るdovetail plateが売られていて、これにsaddleを使って追加する事の出来るガイドスコープリングやらカウンターウェイトが沢山販売されてるんだね。だからscopestuff、もう独自のやつを売らなくなったんだね。サドルで取り付ける方式のアクセサリー昔からあったのかも?でも値段で競合出来ないくらい安くなってしまったのかもね。


2022年5月8日日曜日

Orion deluxe mini 50mm guide scope with helical focuserを使ってみた

 Astrotech AT60EDでも使えるガイドスコープをということで、Orion/Syntaタイプのfinder shoeに差して使えるのが最近たくさんでてるんだけど、すぐ届くだろうということとOrion Starshoot autoguiderが手持ちにあるので、Orion deluxe mini 50mm guide scope with helical focuserというのを購入してみました(Orion Telescopeは在庫があれば、私がいる所だと3日くらいで配達してくれる)。

1.LX200ACF8"gpsに乗せた時

赤道義用のASCOMドライバーはMeade Generic driverでカメラと赤道義を接続した後、phd2 guidingのNew using wizardに従って進めていくだけで問題なく使えるようになった。120秒まで試して問題なく撮れていた。この時wizardによって設定されたcalibration stepsは、1400ms。その時のcalibration log(Tools->Review Calibration Dataから確認出来る)、問題無いようには見えるね。


Tools->Guiding Assistant でDecのBacklashを測定したら5秒以上と出ました(鏡筒を向けてる場所に依存するようです)。これは、バランスをとると改善出来るのかしら?LX200でも5秒とかあるのは少しショック。。。。




2.LXD55に乗せた時(多分LXD75でも同じ様な結果になるのか?)

赤道義用のASCOMドライバーはMeade Generic driverでカメラと赤道義を接続した後、phd2 guidingのNew using wizardに従って進めていくだけでは、使えるようにならなかった。wizardが設定したcalibration steps 1400msで、calibrationをやろうとするとclearing backlashというところで、star did not move enoughとかいうメッセージが出てつまづいてしまう。これは、東西(RA軸)のcalibrationが終了した後に、DEC軸側に動けという北方向へのガイドパルスに対して反応がなしとphd2が判定したためらしい。試しにcalibration stepsをもう少し長くということで、2000msに設定したら一応calibrationが終了するようになった。LXD55は、DEC軸側の反応がRA軸側より遅いのかもしれない(DEC軸での補正が上手く働かない可能性もあるし use DEC compensationを外しておいた方がいいのか?)?まだ実際に撮影してない(風が強い条件の悪い日がつづいている)のでLXD55でphd2 guidingが使えるかどうかは不明。LXD55自体古い赤道義なので、あまり期待はしてないんだけど60秒から90秒くらいまででもガイドして撮影出来れば嬉しいよねということで確認作業をしている。もともとST4式のガイドポートが付いてないから余り期待はしてないんだけど。

極軸に近い天体M81を1枚60秒でガイドして撮影してみたら、DEC方向の補正が怪しいけど、使えないことはないかな?みたいな感じでした。40枚撮って1枚少しずれてるのがあった(ガクッとずれたようで星が二重に写っていた)けど、これくらいなら使えるかも?DEC軸のbacklashの設定をした方がいいみたいなんだけど、まだ設定する数字の意味が良く分かっていない。南西(SW)の方向でも実験したかったけど、月が明るくて暫く無理のようです。次は、月の影響が無視出来るくらいになってから南西方向でやってみようと思っている。

calibraion steps 1600ms でDECのbacklash compensationをenable(数値はデフォルト)した時のcalibration log


これみる限りだと問題なくcalibration出来てるようには見える。警告メッセージが出た時は、ログを見れば何か分かるかもしれない。


南西方向で120秒で撮影してみたけど、問題なくガイド出来ているようでした。まだこの赤道義使えるみたいなので、60EDより口径の大きい屈折式望遠鏡の購入を検討してもいいかもしれない。

3.LXD55でSN6(6インチの望遠鏡)に乗せた時。

これもWizardが設定したcalibration steps 1400msでは、上手くいかなかった。3000msまでに増やしてcalibrationに成功。やはり重たくて東西のcalibrationが終了して、南北に動かそうという時に待ち時間がかなり必要なんだろうな。これなら、もっと軽い屈折式望遠鏡で同じくらいのfocal lengthのやつを買った方がいいかもしれない。赤道儀のモーターへの負荷がかなり大きいんだろうとは思う。SN6の重さをアクセサリー付きで体重計で測定したら6.8kg(約15lbs)もあった。やはり重い。LXD55のキャパが30lbsだからちょうど数値上は半分くらいの負荷なんだけど、重ければ重いほどバックラッシュが大きくなるような気はする。


Tools->Guiding Assistant でDecのBacklashとかを測定したら、測定不能という結果になりました。グラフによると北方向に行って戻って来てない。赤線が測定値、白線が理想値。モーターの力が圧倒的に不足しているということなんだろうと思う。バランスは一応確認したからこれ以上やっても改善されるとは思えないな。


これは、guide northかsouthかで指定して使えばなんとかなるのかも?それか新しい赤道儀を買うべきなのか?

DEC ドライブとRA ドライブの箱の中を開けて確認してみたら、いろんな所のネジが緩んでるし、DECのモーター部分を外してworm シャフト(っていうのかな?)部分を手で回したら軸がスムーズに動かなくて、押さえつけてるネジが超緩んでるし。これじゃ測定出来ないくらい大きなバックラッシュ発生して当たり前だよなって思った。こんな状態でガイド実験やってたのが恥ずかしい。分解して大体構造が分かったから、ステップモーターとタイミングベルト、プーリーを取り付けられればrduinoとかon stepに変換するのも、そんなに難しくないような気がする。先ず、おかしいと思ったのはハンドコントローラーでslew速度を1番目と2番目に設定して軸が回転してるように見えなかったので、ギアの噛み合わせがおかしくなってるんじゃないかという事。ギアが噛み合ってる所を見てもガタガタ音はするけど動いてるように見えなかった。

LDX55のDEC,RAドライブの箱を分解した時に撮った画像幾つか。エンコーダーホイールという超デリケート部品があるので分解は自己責任で。今の赤道儀ステップモーター式だから、こんなのついてるの多分ないと思うけど。

DEC側



 この真ん中のネジが外れかけていた。

RA側



モーター側のギアをシャフトに押さえつけてるネジも相当緩んでたし。色々締め直して調整したので、これでもう一度実験してみよう、そのうち。精度よく天体撮影しようと思ったら、このくらいの調整自分で出来るようにならないと駄目なのかもね。


50mm+AT60EDをLXD55に乗せて、もう一度実験した結果は、



今回は測定できたけど、17秒くらいと、とんでもなく大きい値だった。今回は測定が出来るようになって、ネジの締め付けで改善されたのは確認出来たけど、これはやはり一方向へのガイド補正しか使えないね、こんなに大きくては。タイミングベルトとプーリーに置き換える実験もした方がいいのか?ワームギアの中のリグリースとかもやった方がいいのか?Weasnerさんのサイトにあったモーターの所とワームギアボックスのギアの分解組み立てだけは、やってみよう、と思っている(出来るだけギアのひっかかりだけは無くしておきたいし)。

 http://www.weasner.com/lxd/techtips/WarpsDrive.pdf

ガイド出来てないわけではないので、使えると言えば使えるんだよね、ただ完璧には程遠いけど。バックラッシュが大きいからといって、RMSの数値が気になるほど大きいわけじゃないしね。新しい赤道義を買う前に、いい機会だから分解してせめてグリースだけ新しくして組み立て直すということを、これで経験しておこうと思っている。いいのを使ってる人たちでも、こういう再組立てやってチューニングしてるみたいだよね。ベアリングも入れ替えたりとか。工場から出荷された状態で使っても最高の状態にはなっていないって事みたいだし。仕様にphd2 guidingで測定したbacklashの値とか載ってないし、そんなところまで検査してるはずないしね。

いろいろ失敗した事を書いてるけど、phd2 guidingでうまくいってない人たちの参考になれば嬉しいです。





2022年5月5日木曜日

ZWO ASI533MC proを使ってみた

 もう少し、いいカメラをということでZWO ASI533MC proを購入して使ってみました。

選んだ基準は、

1)温度制御出来る(クーラーがついている)

2)$1000以下($1000以上するのは怖くて使えない)

3)zero amp glowで使い易いかもしれない(amp glowを気にしなくていいのはプラスだよね)

4)Astrotech AT60EDでM45を一回で撮影可能な事(FOVが余裕をもって確保出来ること)

USB2.0用のhubで後二つ近くの補助装置に接続出来るのもいいと思った(EAFとガイドカメラを接続するのに使った、私は)。ケーブルが短いほど、風による振動を気にしなくてよくなる、長ければ長いほど風が強い日はケーブルが振動してカメラに振動が伝わって撮影不可能になることがあるので短いケーブルで補助装置に繋げるのはプラス。

試し撮りして分かったのは、最大のGain600だと1秒くらいしか露出出来ないけどauto focusやplate solving,three point allignmentをやるには十分な事、Gain300あたりで120秒までの露出でも大丈夫な事など(この辺は、撮影してる場所によって違うかもしれないから新規で購入した人は自分でやればわかると思う)。

下に幾つか撮影した画像を張り付けておきます。

Astrotech AT60ED +Orion deluxe mini 50mm guide scope on Meade LX200ACF 8inch

main camera: ZWO ASI533MC pro , guide camera: Orion starshoot autoguider 

capture software:sharpcap4.0 , autoguiding software: phd2 guiding2.611

auto focus and three point alignment: NINA 2.0RC2

M65 captured with gain 300 , cooler temp 0C , 120s per frame, 32 frames calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated in Siril. Lunar phase : waxing crescent,4.0days old


M101 captured with gain 300 , cooler temp 0C , 120s per frame, 67 frames calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated in Siril. Lunar phase : full moon,14.0days old



M81 captured with gain 300, cooler temp 0C, unguided, 60s per frame, 50frames calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated in Siril. Lunar phase: new moon, 1.0days old


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8インチにMeadeの0.63のfocal reducerをつけて撮影した画像

LX200ACF8" at Focal Length 1189mm + Orion deluxe mini 50mm guide scope 

main camera: ZWO ASI533MC pro , guide camera: Orion starshoot autoguider 

capture software:sharpcap4.0 , autoguiding software: phd2 guiding2.611

three point alignment: NINA 2.0RC3

M51 captured with gain 300 , cooler temp 0C , 180s per frame, about 40 frames calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated in Siril. Lunar phase : waning gibbous,17.0days old

ガイドしてるはずなのに、何故か少しずつずれてしまって余白が出来ている。ガイド鏡と主鏡の軸が合ってないからなのか、極軸合わせが不完全だったからか??クロップすれば、問題はないんだけどね、少し気になる。

M63 captured with gain 300 , cooler temp 0C , 180s per frame, about 40 frames calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated in Siril. Lunar phase : waning gibbous,20.0days old

M65 captured with gain 300 , cooler temp 0C , 180s per frame, about 40 frames calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated in Siril. Lunar phase : waning gibbous,21.0days old


L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。 ...