LXD55のAutostarを外してOnStepの練習をしてみようと思って、色々やってみて学んだ事を幾つか書いておきます。
1.モータードライバーのマイクロステップというのが、低価格なものだと16とか低い値にしか設定出来ないため、スプレッドシートの規格を満たそうとすると滅茶苦茶GR1ギア比を上げるか、モーターのステップ数が高い物を選ぶしかなくなる。市販のプリーの組み合わせだと減速比3くらいまでしか選べないと思う。これを頭に入れて他の物を決める事。
2.ステップモーターのステップ数が400の方がギア比、マイクロステップ数の選択が低い値で済む。でもモーター自体の値段は高くなるようです。config ファイルの生成という所を良く読むべし!
3.CNC V3 ShieldとWemosR32というやつの組み合わせが1番簡単なように見える。 これを使うと超簡単でした、幾つか躓いた事はあったけど。そのうち詳細にまとめてみようと思ってる。
4.モーターを取り付けるためにブラケットを加工しないといけないけど、最低でもアルミを切断出来て、穴をあけれる工具類も必要になる事。ブラケットを固定するためのボルトの調達とか。ここが1番難しいかもしれない。3Dプリンターで作ってもいいのかもね、作れる人は。ちゃんと剛性があれば、別に金属じゃなくてもいいのかもしれない。木工でもいいのかもね。
5.timing pulleyの規格を良く調べておかないと間違った物を買ってしまう。シャフトの直径boreが大事。LXD55のワーム側の軸は6mm。
6.モータードライバーによって、ロジック電圧より先にモーター用の電圧(Vm)を先に与えないとダメという注意書きがあるものもある(手順通りにしないとドライバーが壊れるらしい)。また、モーターが接続されてないのにドライバーに電圧を加えてはいけない(これでもドライバーが壊れるとの事)。
7.自分で作るのが面倒くさい人は、完成品を売ってる人がいるので、そこで買ってもいいかもしれない?
8.ステップモーター側の電圧の仕様は、ドライバー側のVmotorとは全然関係ない事。あれは、最大電流がモーターに流れた時に発生する電圧を表記してるだけ。だから電流値の設定に気をつけておけばいいこと。
9.モータードライバーの名称があっていても、モータードライバーからStepStickのピンへの配線で、いろんなバージョンがあるので、使えそうに見えても、使えないものがあるので注意する事。特に内部でプルアップされてる物は、CNC V3+Wemosの組み合わせでは、そのままで使えない(3Vロジックなのに結果的に5Vにプルアップされてるとブート時に、おかしな事が起きる)。
10.arduinoの実験デバッグをしているとUSBケーブルから過電圧が流れ込んで、パソコンが壊れてしまう可能性が0ではないので、一定以上の電圧がかからないようにするサージプロテクターを使う事をお勧めします(というか絶対やった方がいい)。ただ、この手の製品一つしか見つからなかった。ツェナダイオードがついてデータ線が5Vまで、5V線が、6.5Vまでの制限がかかるようになってるもの。wifiかbluetoothで非接続でデバッグ出来るなら、それが一番いいんだけど。古い壊れてもいいpcにLinuxを入れてそこからarduino IDEを使うのがいいかもしれない。
等々。
LXD55をOnStep化しても機械的不具合を受け継ぐだけなので、OnStepに慣れておくための経験をつむ為以外に意味はないのかもしれませんが。将来的に赤道儀自作したいよね、ワームギアとかも自分で作って。その方が、きっと楽しいし。
LXD55にアルミ板を加工してステップモーターとプーリーを取り付けてみた時の画像
ベルトが緩くならない様に調整するのが難しかった。アルミ板の加工とか普段やらないから。アルミ板をボルト一本で固定してるってのが少し不安だけど、これしか付けようがない。
OnStep変換実験したLXD55
アルミ板で作ったモーター固定用の部品が少し曲がるようでGOTOの精度があまり良くない。但し追尾は上手くいった。同じ方向に回転してる限り大丈夫という事らしい。ちゃんとしたモーターブラケットを3Dプリンターで作ろうと考えている。