2022年11月24日木曜日

2022年冬に撮影した天体画像を幾つか並べてみた

 2022年冬に撮影した天体画像を幾つか並べてみました。

使用した機材は、主鏡 Astrotech AT60ED 、メインカメラ ASI533MC pro color、赤道義 EQ6R pro、ガイドスコープ Orion deluxe mini 50mm guide scope with helical focuser、ガイドカメラ Orion startshoot auto guider

極軸合わせに使用したソフトは、NINA のthree point alignment

ガイドに使用したソフトは、phd2 guiding

天体導入のためのplate solvingと同期をしたのは、NINAから(何故かsharpcapから上手く出来なかった)

撮影に使用したソフトはsharpcap(NINAに移行しようと思ってるけど、取り敢えず慣れているsharpcapで、ということで)

重ねるのと色調整に使用したソフトは、Deep sky stackerとSiril

いつものように、無料のソフトだけを使っています。補正用のdark, flat, dark flatも撮影終了時に毎回取得しています。

カメラのセンサーの冷却温度0C,Gain400で30秒のを最低50枚以上重ねています。

1枚30秒で分かりにくい星雲は、plate solvingと同期で天体導入後、H-Alphaで60秒露出して、星雲の形が浮かび上がるのを確認してから撮影しています。H-Alphaだとすぐ星雲の形が分かるから位置確認に使えて便利。


オリオン座のM42付近


M45プレアデス星団



M31アンドロメダ銀河


IC405 flaming star nebula


NGC281 pacman nebula


オリオン座の馬頭星雲付近

同background extractionを試したもの



M33銀河

M1カニ星雲付近
比較のためにAstrotech AT102EDで撮影したものを張り付けておきます(若干星が青っぽい OrionST80ほどはひどくはないけど 滅茶苦茶EDではないみたい ST80は、そもそも用途が違うし最初から)。星雲の形は、よりはっきりしていると思う、ちゃんと網目みたいなのも写ってるし。narrow band filterを使った撮影だと問題ないんだろうとは、思う。
Sirilのcolor saturation...でcyan-blue/blue-magentaを選択してAmountを-0.5くらいにしたもの
-0.75くらいにしたもの


かなり抑えられているように見える。取り敢えず、これでいいかな、自分で見るやつだし。しかも手順が簡単だし。色収差を補正する方法を調べてたら、これが一番簡単そうだった、正しいかどうかは分からないけど。星の周りの、どぎつい青紫の輪っかは消えるみたいです。屈折式望遠鏡使い易いよね、auto focusとかplate solvingでastapとか、ばっちり動くし、反射式望遠鏡より軽いし。true APOとか値段高過ぎて買う気が起きないから時々撮影するだけの人には、これで十分だと思う。AT102EDLっていうのが、もっといいEDガラスを使っていてAT102EDの倍くらいの値段だから、こっちだと多分紫の輪っかが出ないんだとは思う。FK61よりFCD100の方がいい材質のEDガラスだということらしい。FCD100とFPL53は、同じくらいらしい。そしてダブレットよりトリプレットてことなのかな、一般的に。EDガラスの材質が上がると値段が上がって、トリプレットになると更に高額になるという事らしい。

magenta/pinkを選択してAmountを増加すると星雲の中の赤が強調されるようです。




一番最初に良く分からない時(10数年前)に撮影した画像から比べると格段に良くなってるよね全体的に。wifiも今ほど一般的じゃなかったから、デスクトップにケーブルで接続してたし。でも、撮影しても校正の方法とか全然知らなかったしで散々だった。plate solvingなんて無かったし。ただひたすらドリフトメソッドを使ったソフトで極軸合わせして、gotoの精度が、上がる様に赤道儀を鍛えてだったし。

これ画像の質をあげようとしたらPixinsight買わないとダメなのかな?ただPixinsight難しそうなんだよね。$300以上払って、使い方が良くわかりませんでした、じゃ話にならないし。たまに天体撮影したくなるんだよね、何故か。今回は、ちょうど新月の時期で風も殆どない晴れてて星が見やすい日っていう好条件の夜が続いたので、欲張って撮影してみた。

周囲の街灯のせいなのか背景にムラがあるのが分かると思う。background extractionっていうのをやると消せるはずなんだけど、やっていない。SirlのAsinhで、ある程度見映えがするように、black pointとstretch factorを調整しては、いる。

ASI533MC pro color このくらいの撮影は、普通に出来るみたいです。amp glowが無いから使いやすいのかな?これ以上高額なカメラには手を出したくないなとは思っている。そんなに画像処理も上手じゃなくて、決まった手順でしか処理出来ないから、自分が住んでる場所からでも、こういうのが一応撮影出来るという事で、納得しては、いる。flaming star nebulaみたいに薄い星雲が、ちゃんと浮かび上がる事自体私には驚きだし。ASI178MCで撮影した時よりは全然いいみたい。

Gainと露出時間の組み合わせを幾つか試して元データの質を上げるしかないのかもね、短時間のデータに過大な期待をしてはいけないのかもしれない。あとは、特殊なフィルターみたいなのを使うしかないのかな?astrobinにあるのも、そういうのが多いね。OptolongのL-enhance filterっていうのを使ってる人多いな。L-extreme filterとかもね。



Sirilで、もっと複雑な処理をしてるyoutube動画をみつけたので、リンクを貼り付けておきます。

SirilのPixelmathについてらしい

pixelmathを使ってnarrow band filterで撮った画像を合成するみたいな事も紹介してるね、この動画では。


12月17日の夜にAT102EDで撮影した画像を追加

M33


NGC891


M74


SH2-261


12月18日の夜にAT102EDで撮影した画像を追加

LBN741


SH2-235


2023年1月25日にAT60EDとH-Alphaフィルターで撮影した画像を追加

IC1805 Gain600 50秒、ガイド無し、を85枚程重ねたものでRだけを取り出し白黒画像を調整したもの(これはOnStepを取り付けたLXD55の実験の一部として撮影 少し星が潰れている 街灯があるところで使う予定(narrow band filter付きでしか撮影しない))



L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。 ...