2023年2月16日木曜日

L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。

L-Extreme使用時は、AT60ED とASI533MC ProでGain600の10秒で、NINAでAuto focusとかPlate solving可能でした(auto focusはM45に向けていた時 暗い天体だと、もっと必要かも?)。

L-Extreme + Astrotech AT60ED + ASI533MC Pro on EQ6R pro ガイド無しで撮影した画像を幾つか並べておきます。処理の仕方は、DSSで校正しながら重ねて、Sirilでphotometric color calibrationをして、black pointを調整して背景を少し暗めにして、color saturationで少し色を浮かび上がらせてるだけ。H-AlphaとO IIIしか撮影してないのに何故かphotometric color calibrationが殆ど出来るため処理が簡単になるので、この手順を選びました。

Gain600 Exp60sで馬頭星雲を撮影した時に斜めのギザギザが目立ち過ぎた(校正で消せないノイズが規則正しく並んでしまうCMOSカメラ特有の現象らしい)ので、それからGain400 Exp120sで撮影してあります(Gainを抑えると斜めの線がそんなに目立たないようです)。撮影する時にditheringっていう、ノイズが規則的に並ばないように時々わざと少しずらすようなことを、本当はやらないと駄目らしい。NINAだと出来るらしいので、そのうち試してみるつもり。


Gain600 Exp60s で撮影した馬頭星雲 Barnard33 (kappa sigma clipping なし)全部で3時間くらい かなりギザギザが目立ってます。(失敗例としてあげた)


同じものを、kappa sigma clippingで処理したもの(かなり良くなってるけど斜めの線が消えてない)


Gain400 Exp120s で撮影した馬頭星雲 Barnard33 (kappa sigma clipping あり)全部で3時間くらい

馬頭星雲 horsehead nebula L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp120s で撮影したカリフォルニア星雲 NGC1499 (kappa sigma clipping あり)全部で2時間くらい

カリフォルニア星雲 California nebula NGC1499 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp120s で撮影した薔薇星雲 NGC2244 (kappa sigma clipping あり)全部で2時間くらい

薔薇星雲 Rosette nebula NGC2244 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp120sで撮影したNGC2174(Monkey Head Nebula) 全部で2時間くらい

Monkey Head nebula NGC2174 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp120sで撮影したIC443(くらげ星雲 Jerry Fish Nebula) 全部で2時間くらい
Jerry Fish Nebula くらげ星雲 IC443 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp120sで撮影したIC405(Flaming Star Nebula) 全部で1時間くらい
Flaming Star Nebula IC443 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp180s -10C で撮影したIC410(Tadpoles Nebula) 全部で1時間くらい
Tadpoles Nebula IC410 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp180s -10Cで撮影したNGC2264(The Christmas Tree Cluster and Cone Nebula)全部で2時間くらい
The Christmas Tree Cluster and Cone Nebula NGC2264 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro



L-Extreme + Astrotech AT102ED + ASI533MC Pro on EQ6R pro ガイド無しで撮影した画像

Gain600 Exp60sで撮影したNGC2359(Duck Nebula or Thor's Helmet) 全部で40分くらい
Duck nebula(or Thor's Helmet) NGC2359 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

AT102EDの時は、斜めの線が出てないんだよね不思議なことに。

比較的撮影し易い天体ばかり選んでますが、L-Extremeかなりいいんじゃないかと思います。複数日のデータを重ねる方法も分かったので、天候がいい時に試して画質が上がるのか確認しようと思っている(DSSでグループタブを使って、一晩ごとに校正する)。



おまけ、久しぶりに撮影した月。AT102ED ASI533MC Pro に Moonフィルターをつけて、Gain200 Exp15ms を400枚 Autostackkertで適当に重ねたもの。

月 AT102ED ASI533MC Pro に Moonフィルターをつけて撮影

随分前に撮影したのと比べると全然いいし細部まで撮れてる。

2023年1月21日土曜日

少子化について考えてみた。

 最近、“異次元の少子化対策に挑戦”とかなんとかツイッターで見たので少し考えてみたんだけど。

まず、少子化対策白書とか見にいったんだけど、これが全然ダメなんだな。毎年殆ど同じ内容、出生率と新生児の総数のグラフの年次推移で減少するのを見せて少子化なんですよ、って見せてるのは分かるんだよ。対策の内容がダメ。まず子育て支援しても子供の総数は増えない。今いる子供の数を維持するのには大事だとは思います。人のふれあいを増やして結婚する人の数を増やせば子供の数が増えるだろうなんて安易な感じの対策もダメ。そこで結婚した人達が二人以上子供育ててくれるって保証は全然ないし、夫婦と未婚子の家族になったら人口減少加速するだけだし。それと出産適齢期の女性の総数と内訳を把握してなくて、その人達の待遇をどう改善したら子供を二人以上育ててもらえるのかとかも書いてないのが全然ダメだね。それと、そこから産まれる可能性のある新生児の数と現実の数字との乖離についても考察してないのが全然ダメ。少子化を数学的モデルとした側面から捉える事に失敗してるのか、わざとああいう書き方になってるのか。少子化担当大臣出来て15年くらい経つのに、こんな事しか、やってないんだと、思いました。取り敢えず男は置いといて出産適齢期の女性の待遇改善するところから、やらないとダメなんじゃないかな。結婚しないと子供が増えないと思ってるところが、この人達ダメだと思いました。精子バンクとか卵子バンクとかもあるし。不倫とか無責任野郎との間に出来た子供でも、子供に罪はないし(無責任野郎からは、きっちり養育費搾りとればいいし)。まして、その子が健康な将来性のある子供なら、尚更。別にシングルマザー、ファーザーでもいいじゃん、それで子供育ててくれるっていうんだったら、めちゃくちゃ待遇良くしてあげてさ。それと20歳迄子供育てて、子供が税金たくさん納入する様になったら国は育てた親に報奨金を出せ、感謝の気持ちを伝えろ。扶養控除とか、収入が沢山ない人にとって殆ど無意味です。失業して失業手当てだけで収入激減したら、なんの役にも立たない。ていうか、子供たくさんいる人は失業しても、今までの生活が最低限維持出来る様にしろ。そんな保証もないのに子育てなんて大変な事やってくれる人沢山はいない。

それと思うんだけど、今楽しい事がたくさんあるから20代の一番楽しい時の時間を子育てみたいに大変そうなことに使うのって避けようとする傾向にあるんじゃないかな。だから晩婚化が進んで、出産しても一人迄みたいになって、どんどん人口減少が加速しているのでは?でも若いうちに出産してもらうには、里親になる公務員を作って、そこに子供を預けてもらうみたいなことするしかないんじゃないかな、納得する迄若いうちの時間を自分の為に使って、自分で子供に向き合える時間が出来る様になるまで、そういうの制度化してさ。預けてた子供に何かあって裁判沙汰とかも起きる可能性はあるけど。若い望まない時期に子供が出来て嫌々育てて保護責任遺棄みたいな犯罪者にするのが一番可哀想だと思う。里親制度みたいなのは、あるけどあまり知られていないようだし。里親になろうとする人が少ないせいなのか?

これ以上進むと、二人以上出産する事を義務化する様な法律出来てしまうかもしれないよね。

まー、勝手に色々書いてみました。

毎年、100万人弱しか新生児産まれてないそうだから、そのうち8割生き残ったとして、100年後日本の人口は8000万人とか、それ以下になってる筈。かなりやばい状況ですね。


2023年1月10日火曜日

カリフォルニアは、何故水不足なのか?

 カリフォルニアには、何故水不足なのか?雨が降らないから?違うね、雨は毎年の雨季にそれなりに降るけど、高い山に十分な積雪量をもたらす程降らない期間とそうでない期間が周期的に起こるから。この期間が10年単位とからしいし。

現状の水源管理では、乾季の間に山の積雪から溶け出す水が水源地を潤すというのに頼りきっていて、平地に降り注いだ雨水は殆ど利用されていないらしい。しかも、温暖化?の影響で積雪量が昔ほど維持できないらしいし。

州政府は、こういう事を理解していて問題をずっと棚上げしている。だから水不足なんです。いわゆる人為的なもの。洪水とかのニュースが流れるのに水不足?って変だと思った事ありません?

平地に流れて捨てられてる雨水を、どこか地下に貯蓄して芝生の水やりとかに利用すれば、もっと余裕が出る筈なのに、何故かそういう物を見た事も聞いた事もないし。飲料水に使える水を芝生の水やりに大量にスプリンクラーで撒き散らすという無駄遣いしてるしね。

それと人口増加推移に見合った水源を確保してないんだと思う。調べたら1980年から2010年で1500万人くらい人口増えてるんだけど、その分水源確保とか電力網の強化とかを、やっていないんじゃんないかと。だから、時々電気使いすぎて停電の恐れがあるとかいう状態になるんだと思う。人口3割以上増えてるのに、それに見合った余裕のある水源管理をしてこなかった、のが今表面化してるだけのこと。環境に配慮して一定程度の水を川に放出するみたいな法律も出来たのに、その分の水源も多分確保しなかったんじゃないかな?

温暖化に対応し、人口推移に対応した水源管理が出来ない限りカリフォルニアには、ずっと将来的に水不足になり続ける。そして、これは無能な州政府の責任。


2022年12月13日火曜日

双子座流星群が安価なASIカメラで確認できるか実験してみました

 ちょうど天気がよくなったので以前からやってみたかった、all sky camによる流星の確認をやってみました。肉眼でみえない条件が悪い場所にいるのなら、感度のいいカメラでなら写るのでは?ということで。

使ったのは、ASI178MC(color)とそれに付属してくる小さい超広角レンズで、sharpcapを使ってGain400,Exp2s, rgb24,aviで複数の約1時間のaviファイルとして記録。1時間おきに分けたのは、ファイルが大きくなりすぎて、再生や処理が出来なくなる可能性を避けるためです。ASI178MCカメラの三脚に固定出来る様にネジ穴が付いてるから、上向きに設置するのは難しくないと思う。

一応流星の一部と思われるものの撮影に成功したので、そのフレームを取り出したものを幾つか貼り付けておきます。




動画で見ると一瞬ピカッと光るだけ、1フレームとか2フレームしか写ってない。


aviからmp4への変換は、video proc vlogger(登録しなくても無料で使えるらしい)というのを使って、書き出しで高品質エンジン(無損失モード)とFPS 120(良くわからなかったので’最大値を選択)、解像度4Kにして書き出しました。

aviのままだと1時間で20Gbytes以上あり、できるだけ劣化させずにmp4に変換する必要があった。

流星の判別がつくくらいの画質でYou Tubeへ動画をあげられたので、リンクを貼っておきます。

https://youtu.be/WJ069vNAgOY



2022年12月8日木曜日

フラット補正用の画像って、カメラや望遠鏡の表面の汚れを確認するのに使えるんじゃないか?

 フラット補正用の画像って、カメラや望遠鏡の表面の汚れを確認するのに使えるんじゃないか?と、最近撮影後の画像処理に失敗した時に思ったんだけど。Sirilの中でphotmetric color calibrationできない画像があったんだけど、そこらじゅう穴が空いてるような画像でフラット補正に失敗してるように見えるものでした。

これが、その時にDSSが作ったマスターフラット画像(SirilのHistogram表示で強調されるようにしている)。この時は、滅茶苦茶埃がカメラのセンサー窓についていたみたいです。





で、こちらが、カメラのセンサー窓とか望遠鏡のレンズとかから、できるだけ埃を取り除いて撮ったフラット画像からDSSが作ったマスターフラット画像(同じくHistogram表示のもの)



全然違うから、撮影する夜は、あらかじめ昼間フラット画像を撮影して、規格があった適当なLight画像を使ってDSSに処理させるとマスターフラット画像ができるから、それで汚れが極端にひどくないかを確認しておくと、いいと思う、時間がある人はだけど。撮影する時と、ほぼ同じ焦点距離であることってのが前提になるのかな?じゃないと出来る画像がかなり変わってくるはずだし。でも汚れてると減光は起こるはずだから問題はないのかな?

2種類の望遠鏡と2種類のカメラで撮ったマスターフラット画像を比べれば、どこに汚れが付着している可能性があるか比較的簡単に割り出すことが出来ると思う。
カメラを回転して同じ模様が現れるようだったら、センサー窓の汚れ由来で、形が変わるようならフィルターか望遠鏡のレンズについてる汚れ由来の減光だと思う。

同じ設定でカメラを180度回転したもの。
どこが、フィルターから望遠鏡由来で、カメラのセンサー窓由来からの減光か、一目瞭然ですね。但し、Sirilで画像ファイルを開けてHistogram viewで見ないと、ここまではっきりとは判別がつかない。

普段からカメラやレンズ表面を綺麗にしてる自信がある人は、こんなことやらなくてもいいと思うけどね。


こういうことを知らなくてもフラット補正って、なんとなく出来る時は出来てしまうんだっていうのが怖い所なのかな?でも、汚れを意識してやると更にいいということだね。

2022年12月4日日曜日

NINAのauto focusで勘違いしていたこと

NINAのauto focusで勘違いしていたことで、これは本当の意味のauto focusではないということ。

NINAのautofocus の説明を良く読むとわかるんだけど、一番最初にある程度焦点が合ってる事が、前提になっている事が分かると思います。最初の位置から外側にinitial offset * step size 動かして、そこから内側にずらしていって、一番いい位置を探るようなアルゴリズムになっているので、最初の位置が完全にボケていると絶対成功しないようになっている。だから、semi autofocusなのかな?

この辺を知らないで使うと、とんでもなく時間を浪費して、泥沼にはまってしまう可能性ありなので要注意。

H-Alphaフィルターを使った時は、露出時間をある程度上げないと(20秒とか)ダメだけど、最初の位置が大体合っていれば、成功するはず。だからフィルターホイールを使う時は、LとH-Alphaを含むnarrow band filterでpar focalとか書いてある、フィルターのセットを買っておくといいと思う。par focalなやつを使う事で最初の焦点位置が大体保証されるはずです。par focalって書いてあっても完全に合ってるわけじゃないんだよね、あれ。


2022年11月24日木曜日

2022年冬に撮影した天体画像を幾つか並べてみた

 2022年冬に撮影した天体画像を幾つか並べてみました。

使用した機材は、主鏡 Astrotech AT60ED 、メインカメラ ASI533MC pro color、赤道義 EQ6R pro、ガイドスコープ Orion deluxe mini 50mm guide scope with helical focuser、ガイドカメラ Orion startshoot auto guider

極軸合わせに使用したソフトは、NINA のthree point alignment

ガイドに使用したソフトは、phd2 guiding

天体導入のためのplate solvingと同期をしたのは、NINAから(何故かsharpcapから上手く出来なかった)

撮影に使用したソフトはsharpcap(NINAに移行しようと思ってるけど、取り敢えず慣れているsharpcapで、ということで)

重ねるのと色調整に使用したソフトは、Deep sky stackerとSiril

いつものように、無料のソフトだけを使っています。補正用のdark, flat, dark flatも撮影終了時に毎回取得しています。

カメラのセンサーの冷却温度0C,Gain400で30秒のを最低50枚以上重ねています。

1枚30秒で分かりにくい星雲は、plate solvingと同期で天体導入後、H-Alphaで60秒露出して、星雲の形が浮かび上がるのを確認してから撮影しています。H-Alphaだとすぐ星雲の形が分かるから位置確認に使えて便利。


オリオン座のM42付近


M45プレアデス星団



M31アンドロメダ銀河


IC405 flaming star nebula


NGC281 pacman nebula


オリオン座の馬頭星雲付近

同background extractionを試したもの



M33銀河

M1カニ星雲付近
比較のためにAstrotech AT102EDで撮影したものを張り付けておきます(若干星が青っぽい OrionST80ほどはひどくはないけど 滅茶苦茶EDではないみたい ST80は、そもそも用途が違うし最初から)。星雲の形は、よりはっきりしていると思う、ちゃんと網目みたいなのも写ってるし。narrow band filterを使った撮影だと問題ないんだろうとは、思う。
Sirilのcolor saturation...でcyan-blue/blue-magentaを選択してAmountを-0.5くらいにしたもの
-0.75くらいにしたもの


かなり抑えられているように見える。取り敢えず、これでいいかな、自分で見るやつだし。しかも手順が簡単だし。色収差を補正する方法を調べてたら、これが一番簡単そうだった、正しいかどうかは分からないけど。星の周りの、どぎつい青紫の輪っかは消えるみたいです。屈折式望遠鏡使い易いよね、auto focusとかplate solvingでastapとか、ばっちり動くし、反射式望遠鏡より軽いし。true APOとか値段高過ぎて買う気が起きないから時々撮影するだけの人には、これで十分だと思う。AT102EDLっていうのが、もっといいEDガラスを使っていてAT102EDの倍くらいの値段だから、こっちだと多分紫の輪っかが出ないんだとは思う。FK61よりFCD100の方がいい材質のEDガラスだということらしい。FCD100とFPL53は、同じくらいらしい。そしてダブレットよりトリプレットてことなのかな、一般的に。EDガラスの材質が上がると値段が上がって、トリプレットになると更に高額になるという事らしい。

magenta/pinkを選択してAmountを増加すると星雲の中の赤が強調されるようです。




一番最初に良く分からない時(10数年前)に撮影した画像から比べると格段に良くなってるよね全体的に。wifiも今ほど一般的じゃなかったから、デスクトップにケーブルで接続してたし。でも、撮影しても校正の方法とか全然知らなかったしで散々だった。plate solvingなんて無かったし。ただひたすらドリフトメソッドを使ったソフトで極軸合わせして、gotoの精度が、上がる様に赤道儀を鍛えてだったし。

これ画像の質をあげようとしたらPixinsight買わないとダメなのかな?ただPixinsight難しそうなんだよね。$300以上払って、使い方が良くわかりませんでした、じゃ話にならないし。たまに天体撮影したくなるんだよね、何故か。今回は、ちょうど新月の時期で風も殆どない晴れてて星が見やすい日っていう好条件の夜が続いたので、欲張って撮影してみた。

周囲の街灯のせいなのか背景にムラがあるのが分かると思う。background extractionっていうのをやると消せるはずなんだけど、やっていない。SirlのAsinhで、ある程度見映えがするように、black pointとstretch factorを調整しては、いる。

ASI533MC pro color このくらいの撮影は、普通に出来るみたいです。amp glowが無いから使いやすいのかな?これ以上高額なカメラには手を出したくないなとは思っている。そんなに画像処理も上手じゃなくて、決まった手順でしか処理出来ないから、自分が住んでる場所からでも、こういうのが一応撮影出来るという事で、納得しては、いる。flaming star nebulaみたいに薄い星雲が、ちゃんと浮かび上がる事自体私には驚きだし。ASI178MCで撮影した時よりは全然いいみたい。

Gainと露出時間の組み合わせを幾つか試して元データの質を上げるしかないのかもね、短時間のデータに過大な期待をしてはいけないのかもしれない。あとは、特殊なフィルターみたいなのを使うしかないのかな?astrobinにあるのも、そういうのが多いね。OptolongのL-enhance filterっていうのを使ってる人多いな。L-extreme filterとかもね。



Sirilで、もっと複雑な処理をしてるyoutube動画をみつけたので、リンクを貼り付けておきます。

SirilのPixelmathについてらしい

pixelmathを使ってnarrow band filterで撮った画像を合成するみたいな事も紹介してるね、この動画では。


12月17日の夜にAT102EDで撮影した画像を追加

M33


NGC891


M74


SH2-261


12月18日の夜にAT102EDで撮影した画像を追加

LBN741


SH2-235


2023年1月25日にAT60EDとH-Alphaフィルターで撮影した画像を追加

IC1805 Gain600 50秒、ガイド無し、を85枚程重ねたものでRだけを取り出し白黒画像を調整したもの(これはOnStepを取り付けたLXD55の実験の一部として撮影 少し星が潰れている 街灯があるところで使う予定(narrow band filter付きでしか撮影しない))



2022年6月26日日曜日

EQ6R-proを使ってみた

 LXD55で色々学んで使い倒した感が出てきて、もう少しいいのをという事でEQ6R-proを購入して使ってみました。で、幾つか混乱した事を書いておきます。

1.アクセサリートレイが白色

私が持ってる天体望遠鏡用の三脚全てで、アクセサリートレイが黒色で、そういう思い込みで探していたので最初出荷されて来てないと思った。梱包材も白なのに、あの軽さで白色だと私と同じ思い込みがある人は無いと判断してしまうと思う。

2.極軸合わせのAzimuth調整のための金属棒の位置が二箇所選べる

私が持ってる天体望遠鏡用の三脚全てで、北に向かう三角形の形になってるんだけど、EQ6R-proは、この金属棒の位置が二箇所選択出来るため逆三角形の形でも使用することが可能。配達された状態で逆三角形が選択されていたため少し混乱したけど他のと同じになるように位置をずらした。脚を置く土台の位置がコンクリートで固めてあるから逆三角形だと、新しくコンクリ流し込む必要があるため。

3.ハンドコントローラーで起動してからPCからUSB接続してスカイチャートからGOTOすると正しい場所へ行かない

これはハンドコントローラーを取り外して起動後PCからUSB接続してスカイチャートからGOTOして正しい場所に行く事を確認しました。これは少し不便だけど、skywatcherの赤道儀だとこれが当たり前なのかな?Meadeのだと、同時に接続してても問題なかったんだよね。ハンドコントローラーにもUSBポートがついてるから、こちらから接続すると同時に使えるのか?

よく調べたら、Syncscan App と Synscan Handcontroller 用の2種類のASCOM ドライバーがあるのが分かりました。ハンドコントローラーを使いたければ、App用じゃない方のASCOMドライバーを使えという事みたいですね。やはり両方は使えないということらしい。でも、ハンドコントローラーを使うと日付け時間を手入力しないといけなくなるのか。ハンドコントローラーは、ファインダースコープを使った時に焦点合わせするための明るい星を導入する時だけにしか使わないから、主鏡についてるカメラのフォーカスがある程度あっていれば、殆どいらないんだけどね。


これ以外では非常に優秀な赤道儀のようです。マウントヘッドもこのくらいの重さならギリギリ一人で取り外し出来るので三脚だけ置き去りにしてマウントヘッドを屋内の安全な場所に保存しておく事が可能。多分個人で快適に運用出来るのは、このくらいまでが限界だと思う。雨の多い時期にしまい込みたい人には、これはとても重要。

Phd2のガイディングアシスタントで測定したDECバックラッシュが2秒以下で特に調整しなくてもいいんじゃないか?という感じ。

MeadeSN6に50mmのガイドスコープをつけて測定したグラフと結果です。



EQ6というかsynscanを使っている赤道儀あんまり頭が良くないみたいで、複数(ハンドコントロールとPC)から座標をいじられると整合性が取れなくなって変な場所を指すようになるみたいです。なので、時間を設定してアラインせずにホームポジションで放置してPC側の一つのソフト(例えばNINA)から座標指定をして使うのが正しい様です。Autostar使ってた時は、こんな事なかったんだけどね。知ってる人は知ってるんだな、きっと。でもバグじゃないの、これ?

2022年6月16日木曜日

OnStepに変換しようか悩んでる人が知っておくと役に立つかもしれない事

 LXD55のAutostarを外してOnStepの練習をしてみようと思って、色々やってみて学んだ事を幾つか書いておきます。

1.モータードライバーのマイクロステップというのが、低価格なものだと16とか低い値にしか設定出来ないため、スプレッドシートの規格を満たそうとすると滅茶苦茶GR1ギア比を上げるか、モーターのステップ数が高い物を選ぶしかなくなる。市販のプリーの組み合わせだと減速比3くらいまでしか選べないと思う。これを頭に入れて他の物を決める事。

2.ステップモーターのステップ数が400の方がギア比、マイクロステップ数の選択が低い値で済む。でもモーター自体の値段は高くなるようです。config ファイルの生成という所を良く読むべし!

3.CNC V3 ShieldとWemosR32というやつの組み合わせが1番簡単なように見える。 これを使うと超簡単でした、幾つか躓いた事はあったけど。そのうち詳細にまとめてみようと思ってる。

4.モーターを取り付けるためにブラケットを加工しないといけないけど、最低でもアルミを切断出来て、穴をあけれる工具類も必要になる事。ブラケットを固定するためのボルトの調達とか。ここが1番難しいかもしれない。3Dプリンターで作ってもいいのかもね、作れる人は。ちゃんと剛性があれば、別に金属じゃなくてもいいのかもしれない。木工でもいいのかもね。

5.timing pulleyの規格を良く調べておかないと間違った物を買ってしまう。シャフトの直径boreが大事。LXD55のワーム側の軸は6mm。

6.モータードライバーによって、ロジック電圧より先にモーター用の電圧(Vm)を先に与えないとダメという注意書きがあるものもある(手順通りにしないとドライバーが壊れるらしい)。また、モーターが接続されてないのにドライバーに電圧を加えてはいけない(これでもドライバーが壊れるとの事)。

7.自分で作るのが面倒くさい人は、完成品を売ってる人がいるので、そこで買ってもいいかもしれない?

8.ステップモーター側の電圧の仕様は、ドライバー側のVmotorとは全然関係ない事。あれは、最大電流がモーターに流れた時に発生する電圧を表記してるだけ。だから電流値の設定に気をつけておけばいいこと。

9.モータードライバーの名称があっていても、モータードライバーからStepStickのピンへの配線で、いろんなバージョンがあるので、使えそうに見えても、使えないものがあるので注意する事。特に内部でプルアップされてる物は、CNC V3+Wemosの組み合わせでは、そのままで使えない(3Vロジックなのに結果的に5Vにプルアップされてるとブート時に、おかしな事が起きる)。

10.arduinoの実験デバッグをしているとUSBケーブルから過電圧が流れ込んで、パソコンが壊れてしまう可能性が0ではないので、一定以上の電圧がかからないようにするサージプロテクターを使う事をお勧めします(というか絶対やった方がいい)。ただ、この手の製品一つしか見つからなかった。ツェナダイオードがついてデータ線が5Vまで、5V線が、6.5Vまでの制限がかかるようになってるもの。wifiかbluetoothで非接続でデバッグ出来るなら、それが一番いいんだけど。古い壊れてもいいpcにLinuxを入れてそこからarduino IDEを使うのがいいかもしれない。

等々。


LXD55をOnStep化しても機械的不具合を受け継ぐだけなので、OnStepに慣れておくための経験をつむ為以外に意味はないのかもしれませんが。将来的に赤道儀自作したいよね、ワームギアとかも自分で作って。その方が、きっと楽しいし。

LXD55にアルミ板を加工してステップモーターとプーリーを取り付けてみた時の画像

LXD55 OnStep 変換 実験

LXD55 OnStep 変換 実験

ベルトが緩くならない様に調整するのが難しかった。アルミ板の加工とか普段やらないから。アルミ板をボルト一本で固定してるってのが少し不安だけど、これしか付けようがない。


OnStep変換実験したLXD55

アルミ板で作ったモーター固定用の部品が少し曲がるようでGOTOの精度があまり良くない。但し追尾は上手くいった。同じ方向に回転してる限り大丈夫という事らしい。ちゃんとしたモーターブラケットを3Dプリンターで作ろうと考えている。

LXD55 OnStep 変換

LXD55 OnStep 変換


2022年6月10日金曜日

外に置いてる望遠鏡を柱で囲ってみました。

 外に置いてるブルーシートとカバーで覆ってる望遠鏡に日除けと風防的な物を前々からつけたかったので周囲に柱を建てて枠で囲ってみました。天体観測小屋までは、いかないんだけどね。取り敢えずは、これでいいかなみたいな感じで出来ました。やった事は

1.ひたすら、high concrete mixというのをhome depotから買って、指定された水の分量で混ぜて四角い土台作りをする。柱を建てる四隅の部分は、特に厚めにした。一応、四隅が同じ高さになってる事を水平器で確認しながら作業を進めました。

2.ひたすら乾燥するのを待つ。半年くらい放置していた。

3. Simpson strongのeasy baseというのを、アンカーボルトでコンクリートの土台に固定。ハンマードリルとかカーバイトのドリルの刃とか初めて使いました。使い方が悪いのか途中で刃がダメになって、もう一本買いましたが。

4.全部組み合わせた時に望遠鏡の高さを少し超えるくらいを計算して、柱の長さを決めeasy baseに差し込んでボルトで固定。柱は、あらかじめ防腐剤を塗布。

天体観測部屋 支柱 ベース




5.Simpson strongのend post capを使って柱の上に横棒を2本渡してボルトで固定。


(ボルト100本入りので足りないみたいだから、追加で注文している。付けられる所は全部つけたいよね、地震怖いし)


6.上に渡した横棒の上に少し薄めの棒を渡してボルトで固定。片側だけ、もう片方は、射線を確保する為に開放している。

で今は、この上に軽いinsulation foam board(片側が銀色で日光反射する断熱材の発泡スチロールの軽いボードかな?)を乗っけているだけ。これだけでも、直射日光を避けられるのは、いいよね、と思っている。柱の周りを別のブルーシートで囲って、風防にしようと考えている。ケーブルが揺れるとカメラまで振動して撮影出来なくなるんだよね風が強い日って。理想を言うと天板がローラーに乗ってて、モーターでスライドする物が作りたかったんだけど、これでもいいかみたいな感じです。



残ってる作業は、上に乗せてるボードを押さえつけられるような仕組みをつけるだけ。キャビネットヒンジで、パタパタと開けるような押さえつけ用の板をつけるつもり。強度計算とか出来ないから、上に乗せる物はあまり重くしたくないし。

水漏れ耐性は期待してないので、今までのように望遠鏡のカバーとブルーシートはかけておくつもりです。直射日光が当たらないのは、気分的に安心だよね。


材木の配達料が結構した。運び代だけで$80くらいするから、ちゃんと必要な量を調べて注文しないと、不足分注文すると、また$80とられる。

下側に横棒を渡して、それをアンカーボルトで固定すれば、枠の強度がもっと出るはずだから、やろうとは思っている。コンクリートの土台自体が横棒の代わりになってるから要らないのかな?



L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。 ...