2022年12月13日火曜日

双子座流星群が安価なASIカメラで確認できるか実験してみました

 ちょうど天気がよくなったので以前からやってみたかった、all sky camによる流星の確認をやってみました。肉眼でみえない条件が悪い場所にいるのなら、感度のいいカメラでなら写るのでは?ということで。

使ったのは、ASI178MC(color)とそれに付属してくる小さい超広角レンズで、sharpcapを使ってGain400,Exp2s, rgb24,aviで複数の約1時間のaviファイルとして記録。1時間おきに分けたのは、ファイルが大きくなりすぎて、再生や処理が出来なくなる可能性を避けるためです。ASI178MCカメラの三脚に固定出来る様にネジ穴が付いてるから、上向きに設置するのは難しくないと思う。

一応流星の一部と思われるものの撮影に成功したので、そのフレームを取り出したものを幾つか貼り付けておきます。




動画で見ると一瞬ピカッと光るだけ、1フレームとか2フレームしか写ってない。


aviからmp4への変換は、video proc vlogger(登録しなくても無料で使えるらしい)というのを使って、書き出しで高品質エンジン(無損失モード)とFPS 120(良くわからなかったので’最大値を選択)、解像度4Kにして書き出しました。

aviのままだと1時間で20Gbytes以上あり、できるだけ劣化させずにmp4に変換する必要があった。

流星の判別がつくくらいの画質でYou Tubeへ動画をあげられたので、リンクを貼っておきます。

https://youtu.be/WJ069vNAgOY



2022年12月8日木曜日

フラット補正用の画像って、カメラや望遠鏡の表面の汚れを確認するのに使えるんじゃないか?

 フラット補正用の画像って、カメラや望遠鏡の表面の汚れを確認するのに使えるんじゃないか?と、最近撮影後の画像処理に失敗した時に思ったんだけど。Sirilの中でphotmetric color calibrationできない画像があったんだけど、そこらじゅう穴が空いてるような画像でフラット補正に失敗してるように見えるものでした。

これが、その時にDSSが作ったマスターフラット画像(SirilのHistogram表示で強調されるようにしている)。この時は、滅茶苦茶埃がカメラのセンサー窓についていたみたいです。





で、こちらが、カメラのセンサー窓とか望遠鏡のレンズとかから、できるだけ埃を取り除いて撮ったフラット画像からDSSが作ったマスターフラット画像(同じくHistogram表示のもの)



全然違うから、撮影する夜は、あらかじめ昼間フラット画像を撮影して、規格があった適当なLight画像を使ってDSSに処理させるとマスターフラット画像ができるから、それで汚れが極端にひどくないかを確認しておくと、いいと思う、時間がある人はだけど。撮影する時と、ほぼ同じ焦点距離であることってのが前提になるのかな?じゃないと出来る画像がかなり変わってくるはずだし。でも汚れてると減光は起こるはずだから問題はないのかな?

2種類の望遠鏡と2種類のカメラで撮ったマスターフラット画像を比べれば、どこに汚れが付着している可能性があるか比較的簡単に割り出すことが出来ると思う。
カメラを回転して同じ模様が現れるようだったら、センサー窓の汚れ由来で、形が変わるようならフィルターか望遠鏡のレンズについてる汚れ由来の減光だと思う。

同じ設定でカメラを180度回転したもの。
どこが、フィルターから望遠鏡由来で、カメラのセンサー窓由来からの減光か、一目瞭然ですね。但し、Sirilで画像ファイルを開けてHistogram viewで見ないと、ここまではっきりとは判別がつかない。

普段からカメラやレンズ表面を綺麗にしてる自信がある人は、こんなことやらなくてもいいと思うけどね。


こういうことを知らなくてもフラット補正って、なんとなく出来る時は出来てしまうんだっていうのが怖い所なのかな?でも、汚れを意識してやると更にいいということだね。

2022年12月4日日曜日

NINAのauto focusで勘違いしていたこと

NINAのauto focusで勘違いしていたことで、これは本当の意味のauto focusではないということ。

NINAのautofocus の説明を良く読むとわかるんだけど、一番最初にある程度焦点が合ってる事が、前提になっている事が分かると思います。最初の位置から外側にinitial offset * step size 動かして、そこから内側にずらしていって、一番いい位置を探るようなアルゴリズムになっているので、最初の位置が完全にボケていると絶対成功しないようになっている。だから、semi autofocusなのかな?

この辺を知らないで使うと、とんでもなく時間を浪費して、泥沼にはまってしまう可能性ありなので要注意。

H-Alphaフィルターを使った時は、露出時間をある程度上げないと(20秒とか)ダメだけど、最初の位置が大体合っていれば、成功するはず。だからフィルターホイールを使う時は、LとH-Alphaを含むnarrow band filterでpar focalとか書いてある、フィルターのセットを買っておくといいと思う。par focalなやつを使う事で最初の焦点位置が大体保証されるはずです。par focalって書いてあっても完全に合ってるわけじゃないんだよね、あれ。


L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。 ...