2011年5月22日日曜日

今年の大河ドラマ「江」がいまいちおもしろくないわけ

今年のNHKの大河ドラマ「江」がいまいちおもしろくないわけを考えてみました(いろんな人がブログとかで面白くないと書いているようですが)。
1.なんか合戦の描写がおおざっぱで、どうでもいいみたいに扱っている(竜馬伝に予算を使い過ぎたのだろうか?CGばっかり使われてごまかされてもなーという気がする 安っぽいCG使うと迫力にかけるからなー)
2.いまさら織田、豊臣、徳川の歴史のダイジェストをやられてもなーと、どこかで視聴者として拒絶反応をおこしている
3.大河ドラマというよりは、昼メロっぽいなーという気がする(家族のもめごとがおこって、おさまるみたいな描写が多い 野望とか大志とか人類のためにとか、冒険心みたいな、わくわくするものが微塵も感じられない 竜馬伝と真逆のテーマを描こうとしているのだろうか?)
4.きれいな役者が出過ぎ 毒のある役者の出番が少なすぎる(岸谷さんだけじゃ、ちょっとね。。)
5.役者が演じている年齢と役者の実年齢が離れすぎている(江が秀吉の養女になったのって10歳くらいのハズなので、かなり無理がある)

「江」特有の女性の観点から見た描写とかもあって、おもしろいと感じる時もあるのですが。例えば、柴田勝家が敗戦して国に戻る時、家族にもう一度会うために帰るという解釈は、いままでの大河ドラマでは、なかったような気がする。逆に言うと、脚本家が身勝手に都合のいいように解釈をつけていると、とられかれない描き方にもなっているということですが。。

監督の力不足なのか、脚本家が悪いのか、なんとも理解しかねるなー こういう戦国時代の描き方もあっても、いいなーという気はしますが、何度も見たいパターンではないな。きれいな役者集めれば、いいってもんじゃないよねー。。 もともと田渕久美子さんの得意分野って、家族ドラマなのかな?キャスティングが悪いとは思えない(きれいな役者がかなり多く出ていた、タッキーの義経でさえ、結構面白かったし)

竜馬伝が面白すぎたのだろうか?幕末を背景にした大河ドラマって、盛り上がるからなー、いつも(ずいぶん前ですが、花神も面白かったし)
江という人物から見た戦国時代の世界観というのが、視聴者に伝わっていないという事が最大の問題かも?戦国時代を扱った大河って過去にもたくさんありましたが、とりあげる人物の主観というのがはっきり押し出されていたような気がする。今回に限っては、とりあげる人物をNHKが間違って、脚本家が適当に書いてしまったということなのでしょうか?今回のオリジナル脚本での失敗に懲りてちゃんと原作で人気があったものを、もとにして作って欲しいなと思う。田渕さんって、「篤姫」も担当してますが、あの時はちゃんと宮尾登美子さんの原作があったみたいだし。。大河にかける予算がなかったのかな、「坂之上の雲」にかかりすぎて?

これは私個人の意見なので、人によって見解は異なると思いますが。大河ドラマは、こういうふうにあるべきだという固定観念にとらわれている人たちが、拒絶反応を起こしているようにもみえなくはないです(私もその一人かも?)。。ある意味主人公が主人公じゃないドラマ(単に織田、豊臣、徳川の時代を生きた人 歴史になんの影響力も持たなかった人に時々作者の言いたいことを時の権力者に言わせているだけ)というふうにとらえると、それなりにおもしろいのかもしれません。歴史上脇役的人物を選んだ時点で、大河ドラマとして失敗していたのかも?(でもそう考えると、タイムスクープハンター的なものが、おもしろいのの説明がつかないしなー (脇役でも1話完結だとその範囲での主役になれるからおもしろいのかな?))メインタイトルを”江”じゃなくて”江が生きた時代”にすると、しっくりくるのかもしれません(?)(江が主人公だと思うから、期待が外れてたぶん腹が立つのだろう 江をタイムスクープハンターの沢嶋雄一のような立場の人間としてとらえると、ぴったりくるのかも?)。

で結論 物語の主線を主人公であるはずの江がひっぱらず他の登場人物がすすめて、その行動について時々江が意見を言うという手法で物語がすすんでいく、というむちゃくちゃなやり方で物語が描かれているので、いろんな細かいことに視聴者が違和感を覚えるというつくりになっている。誰が悪いのかということを、あえてつきつめると、こういう脚本を許したNHKの製作担当者でしょう、やはり。意図してやったのなら、ものすごく斬新な手法が世の中に受け入れられなかったということしょうか?邪推するとNHKの偉い人に、周りの人が反対意見を言えなかったのでは?とも考えることができます。しいてとりあげるような歴史上の人物がもういなくてネタ切れだったのかな~?

8月7日の放送を見て思ったのですが、主役が主役としての脚本を与えられている話ではそれなりにおもしろくなっている、と(あと実年齢に近い役を演じているせいもあるかな?)。いまだに、このドラマが訴えかけたいテーマは謎のまま(笑)(お洒落な3人姉妹が戦国時代を助け合って一生懸命生きました、なーんてのは勘弁)なんか昼メロっぽいというよりは、少女マンガちっくかな(?)と思うこの頃です(少女マンガ風の戦国ドラマを作ろうとしたのなら成功してるかも?)。秀忠が登場してきて、主人公にやっと格好がついたような感じでした。

全体的に総集編を見てるような錯覚に落ちるのは、一つ一つの事象を掘り下げて脚本が書かれていないせいかも?関ヶ原が、あっというまに終わってしまったのには、ただ笑うばかり。

どうやら「江」のテーマは家族の絆と平和への願いみたいだったような感じです(たぶん?)。今までの大河ドラマを経験してきた視聴者には、不向きなテーマだったのかな(?)

アメリカでの大河ドラマの放送時間が知りたい方は、テレビジャパンでチェックしてね(番組表に行って、東部、西部、またはハワイ時間を選択)

L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。 ...