2010年6月13日日曜日

天体撮影その2

やっと雨が降らなくなって、しばらくいい天気が続いているので、かなり長い時間を使って撮影の実験をすることができました。

今回したことは、新しく購入したウルトラウェッジの取り付け、長時間露出に挑戦。

 1.ウルトラウェッジの取り付けは、望遠鏡本体が重い以外は、比較的簡単でした。
 2.いつものように、EQAlignを使って、極軸合わせを行う。
 3.ガイドスコープもフォーカスをぎりぎりまで絞り込む。(M13程度ならみえるようになります)

私の望遠鏡の構成
 メインスコープ LX200GPS 8" ACF on Meade Ultra Wedge
 ガイドスコープ Orion Short tube 80
 メインカメラ Orion StarShoot Pro
 ガイドカメラ Meade DSI +ダイアゴナルミラー(フォーカス長が足りないため)
 ソフトウェア MaximDL Essential(メイン) + PhD guiding(ガイド)
 フォーカルリデューサー及びOrion BroadBand skyglow filter 使用
 PC Athlon x2(4400) + Windows XP
 電源 AC(PC用)+ ポータブル12V電源(Orion Dynamo)x2

初めて10分という長時間の露出に挑戦してみて、自分ではかなり良くできた方なのでいくつか画像を載せてみました(ウルトラウェッジを追加した効果が出たようです)。

M17 10分x3


M27 10分x4


M13 10分x3


M57 100秒x6


今回、特に気をつけたことは
1.マウントの水平度をできるだけ、きちんととる。
2.赤道儀の極軸をEQAlignで、できる限り合わせこむ。
3.ガイドスコープのフォーカスをぎりぎりまで絞り込む+フォーカス固定のネジをきつく絞める(+ガイドスコープの取り付けリングのまわりのネジをきっちりしめる。 これをしないとガイドカメラ自身が揺れて何をガイドしているのか分からなくなる)。
4.望遠鏡のバランスをDEC軸方向にきちんととる。
5.skyglow filterの使用(全体的にオレンジがかった感じがぬける)
です。

フォーカスの合わせ込みには、Nebulosityのファインフォーカスモードを使うと便利です。

今回の設定でも、M51はうまく撮れないので、LRGB別々に撮る方法に挑戦しないとダメのようです(か、もっと大きくて明るい銀河を撮影するかのどちらかにした方が良さそう)。

もっと大きいM101を撮影してみました(10分x8 SUM 単に加算しただけ)

80分も加算して、やっとこのくらいの明るさにならないし、グレアがひどいです。
まんなかに見える明るい丸い部分は、フラットフィールドとかいうのを撮らないとダメらしい(望遠鏡に白い半透明のカバーをかけて、上から明るい光をつるして撮るらしい??)。
上のはダークを引いただけのものを重ねただけのもの。
ここに載せてある、全部の画像に中心近辺が明るくて(大きなまる)コーナーが暗くなっている現象がブライトネスとコントラストを調整するとみえます。これは、ちゃんとフラットーフィールドを撮ってキャリブレートしてないためにおこったものらしいです。

正しい手順は、
1.天体の画像を撮る
2.スコープにカバーをしてダークフレームを撮る(天体を撮ったときと同じ気温で)
3.フラットフィールドを撮る(望遠鏡に半透明のカバーをして上から人工的な光源(例えば懐中電灯)をつるして、200ms?くらいで撮るらしい? 気温には依存しないが、光学系を変更した時に撮りなおさないとダメらしいです(フォーカスを変えた、フィルターを変更したなどなど・・))
4.フラットフィールド用のダークフレームを撮る(フラットフィールドを撮った時と、同じ気温と露出時間で)
ということのようです。(これでやっと主画像が校正できるらしい・・・ こんな面倒くさいこと、望遠鏡を売っているところでは説明してないですね。。。おおまかなことしか書いてありません)

こういう天体撮影用のccdカメラに関しての初心者の質問に答えてくれるのが、ヤフーのccd-newastroというグループです。

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