2022年6月26日日曜日

EQ6R-proを使ってみた

 LXD55で色々学んで使い倒した感が出てきて、もう少しいいのをという事でEQ6R-proを購入して使ってみました。で、幾つか混乱した事を書いておきます。

1.アクセサリートレイが白色

私が持ってる天体望遠鏡用の三脚全てで、アクセサリートレイが黒色で、そういう思い込みで探していたので最初出荷されて来てないと思った。梱包材も白なのに、あの軽さで白色だと私と同じ思い込みがある人は無いと判断してしまうと思う。

2.極軸合わせのAzimuth調整のための金属棒の位置が二箇所選べる

私が持ってる天体望遠鏡用の三脚全てで、北に向かう三角形の形になってるんだけど、EQ6R-proは、この金属棒の位置が二箇所選択出来るため逆三角形の形でも使用することが可能。配達された状態で逆三角形が選択されていたため少し混乱したけど他のと同じになるように位置をずらした。脚を置く土台の位置がコンクリートで固めてあるから逆三角形だと、新しくコンクリ流し込む必要があるため。

3.ハンドコントローラーで起動してからPCからUSB接続してスカイチャートからGOTOすると正しい場所へ行かない

これはハンドコントローラーを取り外して起動後PCからUSB接続してスカイチャートからGOTOして正しい場所に行く事を確認しました。これは少し不便だけど、skywatcherの赤道儀だとこれが当たり前なのかな?Meadeのだと、同時に接続してても問題なかったんだよね。ハンドコントローラーにもUSBポートがついてるから、こちらから接続すると同時に使えるのか?

よく調べたら、Syncscan App と Synscan Handcontroller 用の2種類のASCOM ドライバーがあるのが分かりました。ハンドコントローラーを使いたければ、App用じゃない方のASCOMドライバーを使えという事みたいですね。やはり両方は使えないということらしい。でも、ハンドコントローラーを使うと日付け時間を手入力しないといけなくなるのか。ハンドコントローラーは、ファインダースコープを使った時に焦点合わせするための明るい星を導入する時だけにしか使わないから、主鏡についてるカメラのフォーカスがある程度あっていれば、殆どいらないんだけどね。


これ以外では非常に優秀な赤道儀のようです。マウントヘッドもこのくらいの重さならギリギリ一人で取り外し出来るので三脚だけ置き去りにしてマウントヘッドを屋内の安全な場所に保存しておく事が可能。多分個人で快適に運用出来るのは、このくらいまでが限界だと思う。雨の多い時期にしまい込みたい人には、これはとても重要。

Phd2のガイディングアシスタントで測定したDECバックラッシュが2秒以下で特に調整しなくてもいいんじゃないか?という感じ。

MeadeSN6に50mmのガイドスコープをつけて測定したグラフと結果です。



EQ6というかsynscanを使っている赤道儀あんまり頭が良くないみたいで、複数(ハンドコントロールとPC)から座標をいじられると整合性が取れなくなって変な場所を指すようになるみたいです。なので、時間を設定してアラインせずにホームポジションで放置してPC側の一つのソフト(例えばNINA)から座標指定をして使うのが正しい様です。Autostar使ってた時は、こんな事なかったんだけどね。知ってる人は知ってるんだな、きっと。でもバグじゃないの、これ?

2022年6月16日木曜日

OnStepに変換しようか悩んでる人が知っておくと役に立つかもしれない事

 LXD55のAutostarを外してOnStepの練習をしてみようと思って、色々やってみて学んだ事を幾つか書いておきます。

1.モータードライバーのマイクロステップというのが、低価格なものだと16とか低い値にしか設定出来ないため、スプレッドシートの規格を満たそうとすると滅茶苦茶GR1ギア比を上げるか、モーターのステップ数が高い物を選ぶしかなくなる。市販のプリーの組み合わせだと減速比3くらいまでしか選べないと思う。これを頭に入れて他の物を決める事。

2.ステップモーターのステップ数が400の方がギア比、マイクロステップ数の選択が低い値で済む。でもモーター自体の値段は高くなるようです。config ファイルの生成という所を良く読むべし!

3.CNC V3 ShieldとWemosR32というやつの組み合わせが1番簡単なように見える。 これを使うと超簡単でした、幾つか躓いた事はあったけど。そのうち詳細にまとめてみようと思ってる。

4.モーターを取り付けるためにブラケットを加工しないといけないけど、最低でもアルミを切断出来て、穴をあけれる工具類も必要になる事。ブラケットを固定するためのボルトの調達とか。ここが1番難しいかもしれない。3Dプリンターで作ってもいいのかもね、作れる人は。ちゃんと剛性があれば、別に金属じゃなくてもいいのかもしれない。木工でもいいのかもね。

5.timing pulleyの規格を良く調べておかないと間違った物を買ってしまう。シャフトの直径boreが大事。LXD55のワーム側の軸は6mm。

6.モータードライバーによって、ロジック電圧より先にモーター用の電圧(Vm)を先に与えないとダメという注意書きがあるものもある(手順通りにしないとドライバーが壊れるらしい)。また、モーターが接続されてないのにドライバーに電圧を加えてはいけない(これでもドライバーが壊れるとの事)。

7.自分で作るのが面倒くさい人は、完成品を売ってる人がいるので、そこで買ってもいいかもしれない?

8.ステップモーター側の電圧の仕様は、ドライバー側のVmotorとは全然関係ない事。あれは、最大電流がモーターに流れた時に発生する電圧を表記してるだけ。だから電流値の設定に気をつけておけばいいこと。

9.モータードライバーの名称があっていても、モータードライバーからStepStickのピンへの配線で、いろんなバージョンがあるので、使えそうに見えても、使えないものがあるので注意する事。特に内部でプルアップされてる物は、CNC V3+Wemosの組み合わせでは、そのままで使えない(3Vロジックなのに結果的に5Vにプルアップされてるとブート時に、おかしな事が起きる)。

10.arduinoの実験デバッグをしているとUSBケーブルから過電圧が流れ込んで、パソコンが壊れてしまう可能性が0ではないので、一定以上の電圧がかからないようにするサージプロテクターを使う事をお勧めします(というか絶対やった方がいい)。ただ、この手の製品一つしか見つからなかった。ツェナダイオードがついてデータ線が5Vまで、5V線が、6.5Vまでの制限がかかるようになってるもの。wifiかbluetoothで非接続でデバッグ出来るなら、それが一番いいんだけど。古い壊れてもいいpcにLinuxを入れてそこからarduino IDEを使うのがいいかもしれない。

等々。


LXD55をOnStep化しても機械的不具合を受け継ぐだけなので、OnStepに慣れておくための経験をつむ為以外に意味はないのかもしれませんが。将来的に赤道儀自作したいよね、ワームギアとかも自分で作って。その方が、きっと楽しいし。

LXD55にアルミ板を加工してステップモーターとプーリーを取り付けてみた時の画像

LXD55 OnStep 変換 実験

LXD55 OnStep 変換 実験

ベルトが緩くならない様に調整するのが難しかった。アルミ板の加工とか普段やらないから。アルミ板をボルト一本で固定してるってのが少し不安だけど、これしか付けようがない。


OnStep変換実験したLXD55

アルミ板で作ったモーター固定用の部品が少し曲がるようでGOTOの精度があまり良くない。但し追尾は上手くいった。同じ方向に回転してる限り大丈夫という事らしい。ちゃんとしたモーターブラケットを3Dプリンターで作ろうと考えている。

LXD55 OnStep 変換

LXD55 OnStep 変換


2022年6月10日金曜日

外に置いてる望遠鏡を柱で囲ってみました。

 外に置いてるブルーシートとカバーで覆ってる望遠鏡に日除けと風防的な物を前々からつけたかったので周囲に柱を建てて枠で囲ってみました。天体観測小屋までは、いかないんだけどね。取り敢えずは、これでいいかなみたいな感じで出来ました。やった事は

1.ひたすら、high concrete mixというのをhome depotから買って、指定された水の分量で混ぜて四角い土台作りをする。柱を建てる四隅の部分は、特に厚めにした。一応、四隅が同じ高さになってる事を水平器で確認しながら作業を進めました。

2.ひたすら乾燥するのを待つ。半年くらい放置していた。

3. Simpson strongのeasy baseというのを、アンカーボルトでコンクリートの土台に固定。ハンマードリルとかカーバイトのドリルの刃とか初めて使いました。使い方が悪いのか途中で刃がダメになって、もう一本買いましたが。

4.全部組み合わせた時に望遠鏡の高さを少し超えるくらいを計算して、柱の長さを決めeasy baseに差し込んでボルトで固定。柱は、あらかじめ防腐剤を塗布。

天体観測部屋 支柱 ベース




5.Simpson strongのend post capを使って柱の上に横棒を2本渡してボルトで固定。


(ボルト100本入りので足りないみたいだから、追加で注文している。付けられる所は全部つけたいよね、地震怖いし)


6.上に渡した横棒の上に少し薄めの棒を渡してボルトで固定。片側だけ、もう片方は、射線を確保する為に開放している。

で今は、この上に軽いinsulation foam board(片側が銀色で日光反射する断熱材の発泡スチロールの軽いボードかな?)を乗っけているだけ。これだけでも、直射日光を避けられるのは、いいよね、と思っている。柱の周りを別のブルーシートで囲って、風防にしようと考えている。ケーブルが揺れるとカメラまで振動して撮影出来なくなるんだよね風が強い日って。理想を言うと天板がローラーに乗ってて、モーターでスライドする物が作りたかったんだけど、これでもいいかみたいな感じです。



残ってる作業は、上に乗せてるボードを押さえつけられるような仕組みをつけるだけ。キャビネットヒンジで、パタパタと開けるような押さえつけ用の板をつけるつもり。強度計算とか出来ないから、上に乗せる物はあまり重くしたくないし。

水漏れ耐性は期待してないので、今までのように望遠鏡のカバーとブルーシートはかけておくつもりです。直射日光が当たらないのは、気分的に安心だよね。


材木の配達料が結構した。運び代だけで$80くらいするから、ちゃんと必要な量を調べて注文しないと、不足分注文すると、また$80とられる。

下側に横棒を渡して、それをアンカーボルトで固定すれば、枠の強度がもっと出るはずだから、やろうとは思っている。コンクリートの土台自体が横棒の代わりになってるから要らないのかな?



L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。 ...