2022年5月30日月曜日

最近使っている雲量を予測してくれるサイト Clear Outside

 最近、天体観測、撮影用の雲量(cloud cover)の予測をある程度正確にやってくれるウェブサイトをみつけたので紹介しておきます。普通の天気予報のサイトより出してくれる情報が多くて分かり易い。

雲量は、Low, Medium, Highと三つに分けて、それぞれ表示してくれる(こういう表示の仕方をする天気予報のサイトは他に見たことがない)。ケーブル及び表面積の大きな鏡筒を揺らしてカメラに振動を与えてしまうかもしれない風の表示も見やすくなってるし。

緯度と経度を十進数(度、分、秒じゃないやつ)で打ち込むだけなので、おそらく世界中で使えるのではないかと思われます。

例えば、東京都のどこかで 35.69 139.69 だと、

https://clearoutside.com/forecast/35.69/139.69

雲量予測サイト Clear Outside

のような感じで表示してくれる。この日は、とても条件が悪いようで、殆ど赤く、少しだけ橙色になっている。条件がいい日は緑色が多い。

GPS付きのスマホで座標コーディネートとかいうアプリを使えば現在地の経度と緯度が簡単に分かるので(地図現在地マークのアイコンにタッチするだけ 上が丸くして下が逆三角の地図に刺さってるあれ)、これをClear Outsideに打ち込んでやれば、その地点での雲量の予測を表示してくれると思います。

少なくとも私が住んでる付近では、このClear Outsideの予報は、良く当たるようです。


2022年5月27日金曜日

scopestuffのrail systemとか言ってたガイドスコープリングが無くなった訳がやっと分かった

 scopestuffのLX200用のrail systemとか言ってたガイドスコープリングが無くなった訳が最近やっとわかりました。いまSCT望遠鏡に装着出来るdovetail plateが売られていて、これにsaddleを使って追加する事の出来るガイドスコープリングやらカウンターウェイトが沢山販売されてるんだね。だからscopestuff、もう独自のやつを売らなくなったんだね。サドルで取り付ける方式のアクセサリー昔からあったのかも?でも値段で競合出来ないくらい安くなってしまったのかもね。


2022年5月8日日曜日

Orion deluxe mini 50mm guide scope with helical focuserを使ってみた

 Astrotech AT60EDでも使えるガイドスコープをということで、Orion/Syntaタイプのfinder shoeに差して使えるのが最近たくさんでてるんだけど、すぐ届くだろうということとOrion Starshoot autoguiderが手持ちにあるので、Orion deluxe mini 50mm guide scope with helical focuserというのを購入してみました(Orion Telescopeは在庫があれば、私がいる所だと3日くらいで配達してくれる)。

1.LX200ACF8"gpsに乗せた時

赤道義用のASCOMドライバーはMeade Generic driverでカメラと赤道義を接続した後、phd2 guidingのNew using wizardに従って進めていくだけで問題なく使えるようになった。120秒まで試して問題なく撮れていた。この時wizardによって設定されたcalibration stepsは、1400ms。その時のcalibration log(Tools->Review Calibration Dataから確認出来る)、問題無いようには見えるね。


Tools->Guiding Assistant でDecのBacklashを測定したら5秒以上と出ました(鏡筒を向けてる場所に依存するようです)。これは、バランスをとると改善出来るのかしら?LX200でも5秒とかあるのは少しショック。。。。




2.LXD55に乗せた時(多分LXD75でも同じ様な結果になるのか?)

赤道義用のASCOMドライバーはMeade Generic driverでカメラと赤道義を接続した後、phd2 guidingのNew using wizardに従って進めていくだけでは、使えるようにならなかった。wizardが設定したcalibration steps 1400msで、calibrationをやろうとするとclearing backlashというところで、star did not move enoughとかいうメッセージが出てつまづいてしまう。これは、東西(RA軸)のcalibrationが終了した後に、DEC軸側に動けという北方向へのガイドパルスに対して反応がなしとphd2が判定したためらしい。試しにcalibration stepsをもう少し長くということで、2000msに設定したら一応calibrationが終了するようになった。LXD55は、DEC軸側の反応がRA軸側より遅いのかもしれない(DEC軸での補正が上手く働かない可能性もあるし use DEC compensationを外しておいた方がいいのか?)?まだ実際に撮影してない(風が強い条件の悪い日がつづいている)のでLXD55でphd2 guidingが使えるかどうかは不明。LXD55自体古い赤道義なので、あまり期待はしてないんだけど60秒から90秒くらいまででもガイドして撮影出来れば嬉しいよねということで確認作業をしている。もともとST4式のガイドポートが付いてないから余り期待はしてないんだけど。

極軸に近い天体M81を1枚60秒でガイドして撮影してみたら、DEC方向の補正が怪しいけど、使えないことはないかな?みたいな感じでした。40枚撮って1枚少しずれてるのがあった(ガクッとずれたようで星が二重に写っていた)けど、これくらいなら使えるかも?DEC軸のbacklashの設定をした方がいいみたいなんだけど、まだ設定する数字の意味が良く分かっていない。南西(SW)の方向でも実験したかったけど、月が明るくて暫く無理のようです。次は、月の影響が無視出来るくらいになってから南西方向でやってみようと思っている。

calibraion steps 1600ms でDECのbacklash compensationをenable(数値はデフォルト)した時のcalibration log


これみる限りだと問題なくcalibration出来てるようには見える。警告メッセージが出た時は、ログを見れば何か分かるかもしれない。


南西方向で120秒で撮影してみたけど、問題なくガイド出来ているようでした。まだこの赤道義使えるみたいなので、60EDより口径の大きい屈折式望遠鏡の購入を検討してもいいかもしれない。

3.LXD55でSN6(6インチの望遠鏡)に乗せた時。

これもWizardが設定したcalibration steps 1400msでは、上手くいかなかった。3000msまでに増やしてcalibrationに成功。やはり重たくて東西のcalibrationが終了して、南北に動かそうという時に待ち時間がかなり必要なんだろうな。これなら、もっと軽い屈折式望遠鏡で同じくらいのfocal lengthのやつを買った方がいいかもしれない。赤道儀のモーターへの負荷がかなり大きいんだろうとは思う。SN6の重さをアクセサリー付きで体重計で測定したら6.8kg(約15lbs)もあった。やはり重い。LXD55のキャパが30lbsだからちょうど数値上は半分くらいの負荷なんだけど、重ければ重いほどバックラッシュが大きくなるような気はする。


Tools->Guiding Assistant でDecのBacklashとかを測定したら、測定不能という結果になりました。グラフによると北方向に行って戻って来てない。赤線が測定値、白線が理想値。モーターの力が圧倒的に不足しているということなんだろうと思う。バランスは一応確認したからこれ以上やっても改善されるとは思えないな。


これは、guide northかsouthかで指定して使えばなんとかなるのかも?それか新しい赤道儀を買うべきなのか?

DEC ドライブとRA ドライブの箱の中を開けて確認してみたら、いろんな所のネジが緩んでるし、DECのモーター部分を外してworm シャフト(っていうのかな?)部分を手で回したら軸がスムーズに動かなくて、押さえつけてるネジが超緩んでるし。これじゃ測定出来ないくらい大きなバックラッシュ発生して当たり前だよなって思った。こんな状態でガイド実験やってたのが恥ずかしい。分解して大体構造が分かったから、ステップモーターとタイミングベルト、プーリーを取り付けられればrduinoとかon stepに変換するのも、そんなに難しくないような気がする。先ず、おかしいと思ったのはハンドコントローラーでslew速度を1番目と2番目に設定して軸が回転してるように見えなかったので、ギアの噛み合わせがおかしくなってるんじゃないかという事。ギアが噛み合ってる所を見てもガタガタ音はするけど動いてるように見えなかった。

LDX55のDEC,RAドライブの箱を分解した時に撮った画像幾つか。エンコーダーホイールという超デリケート部品があるので分解は自己責任で。今の赤道儀ステップモーター式だから、こんなのついてるの多分ないと思うけど。

DEC側



 この真ん中のネジが外れかけていた。

RA側



モーター側のギアをシャフトに押さえつけてるネジも相当緩んでたし。色々締め直して調整したので、これでもう一度実験してみよう、そのうち。精度よく天体撮影しようと思ったら、このくらいの調整自分で出来るようにならないと駄目なのかもね。


50mm+AT60EDをLXD55に乗せて、もう一度実験した結果は、



今回は測定できたけど、17秒くらいと、とんでもなく大きい値だった。今回は測定が出来るようになって、ネジの締め付けで改善されたのは確認出来たけど、これはやはり一方向へのガイド補正しか使えないね、こんなに大きくては。タイミングベルトとプーリーに置き換える実験もした方がいいのか?ワームギアの中のリグリースとかもやった方がいいのか?Weasnerさんのサイトにあったモーターの所とワームギアボックスのギアの分解組み立てだけは、やってみよう、と思っている(出来るだけギアのひっかかりだけは無くしておきたいし)。

 http://www.weasner.com/lxd/techtips/WarpsDrive.pdf

ガイド出来てないわけではないので、使えると言えば使えるんだよね、ただ完璧には程遠いけど。バックラッシュが大きいからといって、RMSの数値が気になるほど大きいわけじゃないしね。新しい赤道義を買う前に、いい機会だから分解してせめてグリースだけ新しくして組み立て直すということを、これで経験しておこうと思っている。いいのを使ってる人たちでも、こういう再組立てやってチューニングしてるみたいだよね。ベアリングも入れ替えたりとか。工場から出荷された状態で使っても最高の状態にはなっていないって事みたいだし。仕様にphd2 guidingで測定したbacklashの値とか載ってないし、そんなところまで検査してるはずないしね。

いろいろ失敗した事を書いてるけど、phd2 guidingでうまくいってない人たちの参考になれば嬉しいです。





2022年5月5日木曜日

ZWO ASI533MC proを使ってみた

 もう少し、いいカメラをということでZWO ASI533MC proを購入して使ってみました。

選んだ基準は、

1)温度制御出来る(クーラーがついている)

2)$1000以下($1000以上するのは怖くて使えない)

3)zero amp glowで使い易いかもしれない(amp glowを気にしなくていいのはプラスだよね)

4)Astrotech AT60EDでM45を一回で撮影可能な事(FOVが余裕をもって確保出来ること)

USB2.0用のhubで後二つ近くの補助装置に接続出来るのもいいと思った(EAFとガイドカメラを接続するのに使った、私は)。ケーブルが短いほど、風による振動を気にしなくてよくなる、長ければ長いほど風が強い日はケーブルが振動してカメラに振動が伝わって撮影不可能になることがあるので短いケーブルで補助装置に繋げるのはプラス。

試し撮りして分かったのは、最大のGain600だと1秒くらいしか露出出来ないけどauto focusやplate solving,three point allignmentをやるには十分な事、Gain300あたりで120秒までの露出でも大丈夫な事など(この辺は、撮影してる場所によって違うかもしれないから新規で購入した人は自分でやればわかると思う)。

下に幾つか撮影した画像を張り付けておきます。

Astrotech AT60ED +Orion deluxe mini 50mm guide scope on Meade LX200ACF 8inch

main camera: ZWO ASI533MC pro , guide camera: Orion starshoot autoguider 

capture software:sharpcap4.0 , autoguiding software: phd2 guiding2.611

auto focus and three point alignment: NINA 2.0RC2

M65 captured with gain 300 , cooler temp 0C , 120s per frame, 32 frames calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated in Siril. Lunar phase : waxing crescent,4.0days old


M101 captured with gain 300 , cooler temp 0C , 120s per frame, 67 frames calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated in Siril. Lunar phase : full moon,14.0days old



M81 captured with gain 300, cooler temp 0C, unguided, 60s per frame, 50frames calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated in Siril. Lunar phase: new moon, 1.0days old


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8インチにMeadeの0.63のfocal reducerをつけて撮影した画像

LX200ACF8" at Focal Length 1189mm + Orion deluxe mini 50mm guide scope 

main camera: ZWO ASI533MC pro , guide camera: Orion starshoot autoguider 

capture software:sharpcap4.0 , autoguiding software: phd2 guiding2.611

three point alignment: NINA 2.0RC3

M51 captured with gain 300 , cooler temp 0C , 180s per frame, about 40 frames calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated in Siril. Lunar phase : waning gibbous,17.0days old

ガイドしてるはずなのに、何故か少しずつずれてしまって余白が出来ている。ガイド鏡と主鏡の軸が合ってないからなのか、極軸合わせが不完全だったからか??クロップすれば、問題はないんだけどね、少し気になる。

M63 captured with gain 300 , cooler temp 0C , 180s per frame, about 40 frames calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated in Siril. Lunar phase : waning gibbous,20.0days old

M65 captured with gain 300 , cooler temp 0C , 180s per frame, about 40 frames calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated in Siril. Lunar phase : waning gibbous,21.0days old


L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。 ...