2009年8月30日日曜日

ドリフトメッソドで極軸合わせに挑戦

ドリフトメソッドで極軸合わせに挑戦してみました。やり方は、こんな感じでした
1.ワンスターアラインメントで最初の導入をする。(おおまかに)(EQWedgeに載っている状態では、赤道儀特有の変な動きをするので地上の目標物を使ってファインダーを調整するのが難しくなりますが、ファインダーがあってない時に使えるのがスパイラルサーチ、GOTOを押せばスパイラルサーチをしてくれるのでアラインメントスターをみつけられるようになります(もう一度GOTOを押すとスパイラルサーチをやめてくれる) 明るい星をみつけたところでファインダーを調整しなおすこと)
2.フリップミラーの反射側を使って(スルーを使うと上下逆だと思います)
 1)天頂近くの明るめの星を十字つきのアイピース(9mm)の中心にいれる
   ↑(上)に星が動いたらAzimuthの西側のつまみを押し込む
   ↓(下)に星が動いたらAzimuthの東側のつまみを押し込む
 2)東のできるだけ低めの明るめの星を十字つきのアイピース(9mm)の中心にいれる
   ↑(上)に星が動いたらAltitudeのつまみを押し込む(時計回りで角度を上げる)
   ↓(下)に星が動いたらAltitudeのつまみを引き出す(反時計回りで角度を下げる)
なお、手順が間違っていても責任はとりませんので、そのつもりで。間違った方向につまみを動かすとドリフトの度合いがとてもヒドクなるので、すぐ分かると思います。(つまみを動かしたら、オートスターでまた星を十字の中心にいれて、動かなくなるまで何度も繰り返すこと)

初めてだったので、すごく時間がかかりましたが慣れればもっと短時間でできそうです。調整がうまくいくと、アイピースで見ている範囲では星が動かなくなるようです(オートトラッキングが正常に動いている限り)。
ドリフトする大きさは、極軸から離れているほど大きくなるようです。それと極軸合わせに成功すると、Sync(Enter2回押すあれです)したあとでの星への位置合わせの精度が上がるようです。
下は、環状星雲M57を1分半ISO1600でSkyGlowフィルターつきでとったものです。
(まだ動いているけど前のよりいいはずです それと背景の暗めの星がハッキリ写っていると思う かわらないかもしれないな?)


ドリフト調整用の星を選ぶツアーを作ってみました。(DEC 0 付近の星を集めただけ)
TITLE "Drift Stars"
AUTO SELECT SAO 145862
AUTO SELECT SAO 124603
AUTO SELECT SAO 122671
AUTO SELECT SAO 121157
AUTO SELECT SAO 126662
AUTO SELECT SAO 110291
AUTO SELECT SAO 110920
AUTO SELECT SAO 132220
AUTO SELECT SAO 115756
AUTO SELECT SAO 138917
#END

上の星をどれか選んで、DEC 0度近辺(Celestial equatorの近く)にきたら、RA軸をハンドコントローラーで動かして、使えそうな明るめの星を探すほうが簡単みたいです。

LXD55 SN6 でも、やってみましたが、同じような方法が使えるみたいです。(Az,Altのつまみが、かたくて微調整するのが大変 + 大昔に買ったLXD55で、ある程度まで調整できたのには、大変驚きました(私としては、初めて、ものすごい精度でLXD55のGOTO機能を使うことができました(極軸合わせ後SYNCを3つの星についておこなって、北極星にGOTOして9mmのアイピースの1/4円内にいれることができました))低価格でこの手の練習をする入門用には、いいかもしれません。あとでCCDイメージングをしたい人は、赤道儀の使い方に慣れるのが必要なので、いいかもしれません。 SN6より、SC8(またはACF8(これはLX200GPS8”と同じOTにロックがついてないものだそうです))の主鏡が動くタイプがフォーカス長に余裕がでて、いろんなものがつけられますが少しだけ値段が高い。ちなみにものすごく時間がかかるので、半永久的に設置できる場所があるのがお勧めです。まごついていると、てっぺんにあった星が、西に動いてしまって、また新しい星を探さないといけなくなります。。。。

LXD55での手順は、OneStarアラインメントをして、反復調整する(PolarisにGOTOしてつまみだけで調整、アライメントスターにGOTOしてハンドコントーラーで位置合わせしてSYNCを繰り返す)。(注意:赤道儀の軸とOTの光軸がぴったり一致していて、ばっちり水平がとれていると、これだけで極軸合わせができるということに、なっているようです)それからドリフト方式で調整しました。ここも参考にしてください。(2段階で調整すると、ドリフト方での高さの調整が殆どいらないみたいです)
LXD55 SN6+DSLRで撮ったM31とM57(フィルターがつけられなかった(フォーカス長が今回の設定だと足らなかった)ので、赤っぽくなったのをカラー調整でごまかしてあります) SN6の場合DSLRカメラをつける時は、アイピース用の延長チューブもはずさないと、フォーカスできません。(というかDSLRカメラをつけられるように一応設計してあるみたいです)

ドリフトメソッドを覚えたおかげで、LXD55+DSLRカメラでも30秒間くらいの撮影が可能になりました。
(M31 30秒x6枚 フィルター付 上のよりずいぶん画質がいい筈(おまけで写っているのは、M32とM110だと思う))


ドリフト方は、実際の星の動きと追跡軌道のずれを利用したものみたいです。(赤道儀の軸が極軸より高いか、低いか、西すぎるか、東すぎるかの時の追跡軌道と星の動きで、みかけの星の移動がどういうふうになるか、絵に描いてみると良くわかります)
この記事に興味をもたれ方は、こちらの軸合わせサポートソフトの紹介記事へもどうぞ。

2009年8月27日木曜日

LX200をEQ Wedgeに載せる

LX200をEQ Wedgeに載せたときに失敗したこと
1.ミードからは、すごく古いマニュアルがついて送られてきた。(本物はここに(これも本当は少し変 アクセサリーのQAいないのかも、ミードって CheckedBy* ってどこにもないし。。。 部品のリストもついてきてないし。。))
2.どうも赤道儀らしく動かないなーと思ってよく考えたらフロントパネル側が北極星側(北側)にないとダメらしいということが分かった。(じゃないとDECが90度の時RAで鏡筒が光軸に沿って回転しない) でもこれってマニュアルのどこにも書いてないんですが。。。 そうじゃないと、LatitudeScaleの数字の意味が合わないし(ミードのマニュアルって使えないなー。。)おかげて、とてもいい晴れた雲のない夜を無駄にしてしまいました。一応LX200GPSのYahooグループで確認してみるか?
EQWedgeに載せたときに北極星を指している写真がどこにもないっていうのも変。(ネットで検索しても無い。フロントパネルが手前を向いて、鏡筒が逆側45度くらいに傾いている写真がほとんど)
だいたい、こんな重いものを斜めにして使おうってのが間違ってるよね。やはり重たい安定したGEM(GermanEquatorialMount)にお金をつぎこむのだった。。。(マウントが重くても鏡筒自体は、普通そんなに重くないからマウントさえ安定させれば作業が楽なはずです、たぶん? やればやるほどLX200が嫌いになりそう。。 こんなんでRA軸のカウンターバランスどうやってみんなつけてるんだろう? LXD75 ACF 8 AT のOTだけ買って、精度のいいGEM(VixenとかLosmandyとか)を買えばよかった。。)

ここに北極星を指している時の貴重な絵がありました。(これだと、PolarHomePositionのときに、ビューファインダーがさかさまの位置になっているのがよく分かります)
YahooのLX200GPSグループで質問したら
ここに
ポーラーホームジションの写真があることを教えてくれました。

2011年9月26日追記
長時間露出で撮影をしたい人はウルトラウェッジをお勧めします。まだLx200もっていない人は、LX80LX850とかいうマウントが新しくでるらしいので、それも検討してみるといいかも(ミードにこだわるならだけど。。価格設定だけみると、一般の人が買えるのは、LX80のほうみたいですね(マウントだけで$800くらい) LX850すげー高い(マウントだけで$6000くらい)!)?古いLXD75マウント買うくらいなら、LX80の方がいいみたいだよね(仕様だけみるとですが・・)?軸合わせ用の微調整のネジが、どんな感じか大きな画像がみつからないのでわかりません(LXD55のは、ひどかったな・・ ごりごりという感じで、調整している間に少しずつ削れてていく。。)CGEMみたいに、大きなネジがついてると使いやすいのに。

2009年8月24日月曜日

少しだけ野菜ができるようになりました

やっと少しだけ野菜が定期的につくれるようになりました。まだ小さいカブと小松菜だけですが、少し深めのプランターに土を半分程入れて、種をまき、虫や鳥よけの網をかぶせるという割と簡単な方法でできるようになりました。ナメクジとカタツムリが最大の敵ですが、網を張ってるおかげでほとんど入ってこれないようです。やはり野菜の葉は雑草よりおいしいのか(多分シュウ酸がないせいでしょう ほうれん草みたいなのは害虫に強い?)、少し水を多めにまきすぎるとうじゃうじゃ寄ってきます。うまくいったので、もう少しプランターの数を増やしてみようと思っています。

2009年8月18日火曜日

赤い月が出た時

先週の晴れの日で雲がない時(目で見て)に暗くなっても北極星が見えなかったの(1等星もうっすらとしか見えなかった)で、変だなーと思っていたたら、その日の夜は赤い月がでていました。たぶん大気中に青い光を吸収するなにかがあって、波長の長い赤い光だけが地上に届いていたのだと思います。こういう日は、天体観測にむかないというのがよくわかりました。その次の日から雲が多い日が続いたので、赤い月がでた週は天気が悪くなる前兆かもしれません。

2009年8月16日日曜日

ガイドスコープ実験してみました

ガイドスコープの実験してみました。LX200に余分に追加したものは
1.OrionのShort tube80(フォーカス長が足りなかったのでスペーサーが必要 (ダイアゴナルミラーかT thread extention tube))
2.Scope stuffから購入したガイドリングセット(PIGY40)
3.MeadeのDSI(旧式のやつ510x492 ピクセルサイズ9.6μx7.5μ)
4.USBからシリアルに変換するケーブルとLX200に接続するためのケーブル
5.PC - XPでMeadeのEnvisageソフトウェアでガイドしてみました (Vistaで実験を始めたのですが、いろいろ問題があって問題なく動くXPのPCに置き換えてしまいました (Windows7になるとまたドライバーの互換性がなくなるから、サポートしれくれそうなメーカーのを買ってないと駄目でしょう XPの32ビット版のPCを持ってない人には、とても悪い時期だと思う ほとんどのデバイスドライバーが64ビット版に対応してないと思う インテルがコアデュオで64ビット版を普及させようとしているせいか?4Gのメモリー制限がなくなるのが売りで、1プロセス毎に割り当てられるメモリー制限の上限が上がるそうですが、そんなにメモリ使うの? こういう移行時期ってユーザーにとっては、とても迷惑なものだと思う))

一応ガイドすることに成功しましたが、同じくらいのチップ幅でもっとピクセル数の多いカメラにした方がガイディングの精度が上がりそうな気がします。
で下がガイドしながら、CanonのDSLRRebelXs(改造なし)で撮ったM51の画像です。(うっすらと渦巻きが見えているのがわかります ガイディングの精度が悪くて周りの星がつぶれているのもわかる)


フィルターも何もつけてないし、画像処理もしてないので全体が赤っぽくなっている。(周りの街灯のせい)ちなみに、M51は目で見てわかりませんでした。このくらいの設定で、渦巻きがとれるのなら工夫すれば、もっとはっきりと撮れそうです。

下は、少しだけ画像処理したもの(渦巻きとコンパニオン銀河が少しだけ強調されているのがわかる)


ASCOMドライバー経由で動くPHDguiding(無料のガイディングソフトでは有名なものみたいです)も試してみましたが、一応動作を確認しました。(LX200に接続する時に接続できないというエラーがでたので、AutoRebootからDelayAfterSyncまでのチェックボックスをはずしてみたら接続できることがわかりました)。LX200のガイドポートってST4式のガイドポートと互換性あるのかな?

YahooのLX200GPSグループでいろいろ質問したら(たくさんの人がいるようで回答が1日以内に返ってきます)、AltAzモードでは、フィールドローテーションなしにガイドできないといわれました。。(必ずフィールドローテーションが起こるらしい)ということで、EquatorialWedgeを買うことになりました。。。 こんな重いものを本当に38度も傾けて斜めに設置できるのだろうか?とても不安ですがロングイクスポージャーをするためには避けて通れないようです。こんなことなら、精度のいい、EquatorialMountつきの望遠鏡にお金をつぎこむのだった。。ちなみAltAzモードでも、3秒間くらいの短い画像を天体の回転を相殺してスタックすれば、それなりに撮れるというようなことをいっていました。よく考えたら、円軌道の物を縦と横の2軸で、被写体が回転することなしに撮るのって無理ですよね。写してるレンズ自体が被写体と同じように回転しないと(だからみんな、EquatorialMountを使うのか。。。)

下は、15秒で40枚(AltAzモード もちろんガイドスコープなしISO1600 SkyGlowFilter付 DSLRカメラの連続撮影機能を使用して、露光時間を15秒にして10分程放置)撮ったものをMaximで重ねて(2つの星で位置合わせ)、ストレッチしたものです。(星が流れずに、くっきりしているのがわかります 渦巻きも一応写っているし)(40枚全部開けようとするとMaximがメモリーが足りないと文句をいうので5枚ずつしか処理できませんでした)もっとたくさん重ねると、渦巻きがくっきりしてくるのだろうか?

2009年8月14日金曜日

スコープスタッフで入手できるもの

スコープスタッフで買える物の例いくつか
1.ナイロンスクリュー LX200についてきた、80x5ファインダースコープのネジ(2種類)が折れたときのスペアは、ここで補充できます。(他でも探したけど、ここでしかみつけられなかった)
2.Tスレッドの延長リング フォーカストラベルがあと少し足りなくて、フォーカスできないときに使うと便利です。(これもなぜか、ここでしかみつけられなかった)
3.ガイドスコープマウント用のリングとレールセット(これは他でも売っていますが、親望遠鏡のモデルで決まるレールとガイド望遠鏡外径で決まるリングのセットがあって便利 (いろいろ考えなくてもつけられるようになっている)

機械工学科にいってたら作れたかなー、こういうの 知識があったら自分で加工してみたい気もしますね。

International Orderingって書いてあるから海外からの注文も受け付けているみたいです。

2009年8月9日日曜日

DSLRカメラで撮影した天体写真いくつか

LX200にDSLR(CanonEOSRebelXS(又はKissF)フィルターの変更なし いわゆる廉価版で一番安いやつ)が接続できるようになってから、初めて雲がない晴天の日になった(きょうはそのせいか、30℃まで日中の気温が上がりました)ので、さっそく撮影してみました(まだまだ練習中ですが)。接続には、フリップミラーを使いました。で失敗したなと思ったこと幾つか
1.フリップミラーは、ミラーを切り替えて両方からみた時の軸あわせをしておかないと使いにくい。
2.パーフォーカルリングをうまく使って、使っているアイピースとカメラをつけた時のフォーカスを合わせておかないと、とんでもなく使いにくい。
3.LX200でUpperLimitというのを設定していなくて、あやうくカメラを壊しそうになった。(フリップミラーをつけるとずいぶん長くなるので、気をつけないと下がぶつかってしまう)
という問題がありましたが、一応それなりの写真を撮ることができました。

わかりやすい天体しか撮っていないのは、このくらいしか目視で位置合わせができないため。
設定はよく覚えていません(たしか、ISO400か800で60秒くらいバルブ機能で撮影(月以外))
ちなみに、周りに3つ街灯があります。(LowPressureSodiumLightとかいうやつだと思う)

M13(お馴染みの球状星団 誰でもとるやつ)


M27(有名な惑星状星雲 こぎつね座の亜鈴星雲)

M57 (これも有名な惑星状星雲 こと座の環状星雲)

M31 (核のところしかわかりません M13より大きく見えないとだめなはず フォーカスも少しずれてるし)

月   (月がこんなに明るい日にデイープスカイオブジェクト撮影しちゃだめかな?)


次は、DSI(天体撮影用のCCカメラ)で撮影する予定。あとガイディングができるのかの実験もしたいな

そのうち、どんなふうに接続して使っているのかを解説します。最初のころは、いろんなものがどういうふうにつながるのかが、分からなくてとても不安でした。(こういう疑問のある人って結構多いと思う)

2009年8月8日土曜日

無料のソースコードつきのスカイチャートプログラムを探していたら

スカイチャートプログラムの仕組みを知りたくて、無料のソースコードつきのスカイチャートプログラムを探していたら、Cartes du Cielというのがありました。しかも、日本語化も簡単なようになっています。中国語のデータファイルは既に提供されていてサポートされてるのに、なぜ日本語のファイルがないんだろう?そんなに、難しくなさそうなのに?試しに中国語版のデータファイル(UTF8形式のテキストファイル)をコピーして日本語をいくつか埋め込んでみたら正しく表示されるようです。翻訳できたら、プログラマーにファイルを送ればいいだけみたいなのに、なんでこんな簡単なこと誰もやってないのだろう?日本では、あまり有名ではないのかな、これ?

L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。 ...