Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。
L-Extreme使用時は、AT60ED とASI533MC ProでGain600の10秒で、NINAでAuto focusとかPlate solving可能でした(auto focusはM45に向けていた時 暗い天体だと、もっと必要かも?)。
L-Extreme + Astrotech AT60ED + ASI533MC Pro on EQ6R pro ガイド無しで撮影した画像を幾つか並べておきます。処理の仕方は、DSSで校正しながら重ねて、Sirilでphotometric color calibrationをして、black pointを調整して背景を少し暗めにして、color saturationで少し色を浮かび上がらせてるだけ。H-AlphaとO IIIしか撮影してないのに何故かphotometric color calibrationが殆ど出来るため処理が簡単になるので、この手順を選びました。
Gain600 Exp60sで馬頭星雲を撮影した時に斜めのギザギザが目立ち過ぎた(校正で消せないノイズが規則正しく並んでしまうCMOSカメラ特有の現象らしい)ので、それからGain400 Exp120sで撮影してあります(Gainを抑えると斜めの線がそんなに目立たないようです)。撮影する時にditheringっていう、ノイズが規則的に並ばないように時々わざと少しずらすようなことを、本当はやらないと駄目らしい。NINAだと出来るらしいので、そのうち試してみるつもり。
Gain600 Exp60s で撮影した馬頭星雲 Barnard33 (kappa sigma clipping なし)全部で3時間くらい かなりギザギザが目立ってます。(失敗例としてあげた)
同じものを、kappa sigma clippingで処理したもの(かなり良くなってるけど斜めの線が消えてない)
Gain400 Exp120s で撮影した馬頭星雲 Barnard33 (kappa sigma clipping あり)全部で3時間くらい
Gain400 Exp120s で撮影したカリフォルニア星雲 NGC1499 (kappa sigma clipping あり)全部で2時間くらい
Gain400 Exp120s で撮影した薔薇星雲 NGC2244 (kappa sigma clipping あり)全部で2時間くらい
Gain400 Exp120sで撮影したNGC2174(Monkey Head Nebula) 全部で2時間くらい