2023年2月16日木曜日

L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。

L-Extreme使用時は、AT60ED とASI533MC ProでGain600の10秒で、NINAでAuto focusとかPlate solving可能でした(auto focusはM45に向けていた時 暗い天体だと、もっと必要かも?)。

L-Extreme + Astrotech AT60ED + ASI533MC Pro on EQ6R pro ガイド無しで撮影した画像を幾つか並べておきます。処理の仕方は、DSSで校正しながら重ねて、Sirilでphotometric color calibrationをして、black pointを調整して背景を少し暗めにして、color saturationで少し色を浮かび上がらせてるだけ。H-AlphaとO IIIしか撮影してないのに何故かphotometric color calibrationが殆ど出来るため処理が簡単になるので、この手順を選びました。

Gain600 Exp60sで馬頭星雲を撮影した時に斜めのギザギザが目立ち過ぎた(校正で消せないノイズが規則正しく並んでしまうCMOSカメラ特有の現象らしい)ので、それからGain400 Exp120sで撮影してあります(Gainを抑えると斜めの線がそんなに目立たないようです)。撮影する時にditheringっていう、ノイズが規則的に並ばないように時々わざと少しずらすようなことを、本当はやらないと駄目らしい。NINAだと出来るらしいので、そのうち試してみるつもり。


Gain600 Exp60s で撮影した馬頭星雲 Barnard33 (kappa sigma clipping なし)全部で3時間くらい かなりギザギザが目立ってます。(失敗例としてあげた)


同じものを、kappa sigma clippingで処理したもの(かなり良くなってるけど斜めの線が消えてない)


Gain400 Exp120s で撮影した馬頭星雲 Barnard33 (kappa sigma clipping あり)全部で3時間くらい

馬頭星雲 horsehead nebula L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp120s で撮影したカリフォルニア星雲 NGC1499 (kappa sigma clipping あり)全部で2時間くらい

カリフォルニア星雲 California nebula NGC1499 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp120s で撮影した薔薇星雲 NGC2244 (kappa sigma clipping あり)全部で2時間くらい

薔薇星雲 Rosette nebula NGC2244 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp120sで撮影したNGC2174(Monkey Head Nebula) 全部で2時間くらい

Monkey Head nebula NGC2174 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp120sで撮影したIC443(くらげ星雲 Jerry Fish Nebula) 全部で2時間くらい
Jerry Fish Nebula くらげ星雲 IC443 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp120sで撮影したIC405(Flaming Star Nebula) 全部で1時間くらい
Flaming Star Nebula IC443 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp180s -10C で撮影したIC410(Tadpoles Nebula) 全部で1時間くらい
Tadpoles Nebula IC410 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

Gain400 Exp180s -10Cで撮影したNGC2264(The Christmas Tree Cluster and Cone Nebula)全部で2時間くらい
The Christmas Tree Cluster and Cone Nebula NGC2264 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro



L-Extreme + Astrotech AT102ED + ASI533MC Pro on EQ6R pro ガイド無しで撮影した画像

Gain600 Exp60sで撮影したNGC2359(Duck Nebula or Thor's Helmet) 全部で40分くらい
Duck nebula(or Thor's Helmet) NGC2359 L-Extreme AT60ED ASI533MC Pro

AT102EDの時は、斜めの線が出てないんだよね不思議なことに。

比較的撮影し易い天体ばかり選んでますが、L-Extremeかなりいいんじゃないかと思います。複数日のデータを重ねる方法も分かったので、天候がいい時に試して画質が上がるのか確認しようと思っている(DSSでグループタブを使って、一晩ごとに校正する)。



おまけ、久しぶりに撮影した月。AT102ED ASI533MC Pro に Moonフィルターをつけて、Gain200 Exp15ms を400枚 Autostackkertで適当に重ねたもの。

月 AT102ED ASI533MC Pro に Moonフィルターをつけて撮影

随分前に撮影したのと比べると全然いいし細部まで撮れてる。

2023年1月21日土曜日

少子化について考えてみた。

 最近、“異次元の少子化対策に挑戦”とかなんとかツイッターで見たので少し考えてみたんだけど。

まず、少子化対策白書とか見にいったんだけど、これが全然ダメなんだな。毎年殆ど同じ内容、出生率と新生児の総数のグラフの年次推移で減少するのを見せて少子化なんですよ、って見せてるのは分かるんだよ。対策の内容がダメ。まず子育て支援しても子供の総数は増えない。今いる子供の数を維持するのには大事だとは思います。人のふれあいを増やして結婚する人の数を増やせば子供の数が増えるだろうなんて安易な感じの対策もダメ。そこで結婚した人達が二人以上子供育ててくれるって保証は全然ないし、夫婦と未婚子の家族になったら人口減少加速するだけだし。それと出産適齢期の女性の総数と内訳を把握してなくて、その人達の待遇をどう改善したら子供を二人以上育ててもらえるのかとかも書いてないのが全然ダメだね。それと、そこから産まれる可能性のある新生児の数と現実の数字との乖離についても考察してないのが全然ダメ。少子化を数学的モデルとした側面から捉える事に失敗してるのか、わざとああいう書き方になってるのか。少子化担当大臣出来て15年くらい経つのに、こんな事しか、やってないんだと、思いました。取り敢えず男は置いといて出産適齢期の女性の待遇改善するところから、やらないとダメなんじゃないかな。結婚しないと子供が増えないと思ってるところが、この人達ダメだと思いました。精子バンクとか卵子バンクとかもあるし。不倫とか無責任野郎との間に出来た子供でも、子供に罪はないし(無責任野郎からは、きっちり養育費搾りとればいいし)。まして、その子が健康な将来性のある子供なら、尚更。別にシングルマザー、ファーザーでもいいじゃん、それで子供育ててくれるっていうんだったら、めちゃくちゃ待遇良くしてあげてさ。それと20歳迄子供育てて、子供が税金たくさん納入する様になったら国は育てた親に報奨金を出せ、感謝の気持ちを伝えろ。扶養控除とか、収入が沢山ない人にとって殆ど無意味です。失業して失業手当てだけで収入激減したら、なんの役にも立たない。ていうか、子供たくさんいる人は失業しても、今までの生活が最低限維持出来る様にしろ。そんな保証もないのに子育てなんて大変な事やってくれる人沢山はいない。

それと思うんだけど、今楽しい事がたくさんあるから20代の一番楽しい時の時間を子育てみたいに大変そうなことに使うのって避けようとする傾向にあるんじゃないかな。だから晩婚化が進んで、出産しても一人迄みたいになって、どんどん人口減少が加速しているのでは?でも若いうちに出産してもらうには、里親になる公務員を作って、そこに子供を預けてもらうみたいなことするしかないんじゃないかな、納得する迄若いうちの時間を自分の為に使って、自分で子供に向き合える時間が出来る様になるまで、そういうの制度化してさ。預けてた子供に何かあって裁判沙汰とかも起きる可能性はあるけど。若い望まない時期に子供が出来て嫌々育てて保護責任遺棄みたいな犯罪者にするのが一番可哀想だと思う。里親制度みたいなのは、あるけどあまり知られていないようだし。里親になろうとする人が少ないせいなのか?

これ以上進むと、二人以上出産する事を義務化する様な法律出来てしまうかもしれないよね。

まー、勝手に色々書いてみました。

毎年、100万人弱しか新生児産まれてないそうだから、そのうち8割生き残ったとして、100年後日本の人口は8000万人とか、それ以下になってる筈。かなりやばい状況ですね。


2023年1月10日火曜日

カリフォルニアは、何故水不足なのか?

 カリフォルニアには、何故水不足なのか?雨が降らないから?違うね、雨は毎年の雨季にそれなりに降るけど、高い山に十分な積雪量をもたらす程降らない期間とそうでない期間が周期的に起こるから。この期間が10年単位とからしいし。

現状の水源管理では、乾季の間に山の積雪から溶け出す水が水源地を潤すというのに頼りきっていて、平地に降り注いだ雨水は殆ど利用されていないらしい。しかも、温暖化?の影響で積雪量が昔ほど維持できないらしいし。

州政府は、こういう事を理解していて問題をずっと棚上げしている。だから水不足なんです。いわゆる人為的なもの。洪水とかのニュースが流れるのに水不足?って変だと思った事ありません?

平地に流れて捨てられてる雨水を、どこか地下に貯蓄して芝生の水やりとかに利用すれば、もっと余裕が出る筈なのに、何故かそういう物を見た事も聞いた事もないし。飲料水に使える水を芝生の水やりに大量にスプリンクラーで撒き散らすという無駄遣いしてるしね。

それと人口増加推移に見合った水源を確保してないんだと思う。調べたら1980年から2010年で1500万人くらい人口増えてるんだけど、その分水源確保とか電力網の強化とかを、やっていないんじゃんないかと。だから、時々電気使いすぎて停電の恐れがあるとかいう状態になるんだと思う。人口3割以上増えてるのに、それに見合った余裕のある水源管理をしてこなかった、のが今表面化してるだけのこと。環境に配慮して一定程度の水を川に放出するみたいな法律も出来たのに、その分の水源も多分確保しなかったんじゃないかな?

温暖化に対応し、人口推移に対応した水源管理が出来ない限りカリフォルニアには、ずっと将来的に水不足になり続ける。そして、これは無能な州政府の責任。


L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。 ...