2022年2月20日日曜日

ASTRO-TECH AT60EDを使ってみた

 Orion ST80よりも少し視野が広く、もう少し材質の良いレンズで手頃な値段のものという事で、ASTRO-TECH AT60EDというのを入手してみました。レンズのガラスがFPL-53というやつで、いわゆるED(extra low dispersion)というのに該当するガラスを使っている屈折式望遠鏡です。これだと星の周りに紫色の輪っかが出にくいはずなんだけど。

今持っているLX200ACF8GPSにつけている80mm用のリングに、上手く取り付ける事が出来ました(OrionST80と入れ替えで取り付けた)。scopestuffから買ったリングなんだけど、これ今売って無いんだよね、何故か(カタログには載ってるけど販売していない)。

まず手持ちのMeadeの26mmのアイピースで焦点を合わせるのに、延長チューブが必要だった。ASI178MCでも同様に延長チューブが必要。元々M48で接続する様に設計されてるので、大きなセンサーを使うのが前提なんだと思う。

カメラの角度を簡単に変えられるようにrotatorが付いてるのがいいし、dual speed focuserってのもいいよね(coarseとfineのつまみが付いたフォーカサー初めて使うんだけど、とてもいい)。


ASTRO-TECH AT60ED とZWO ASI178MC,Gain450, 15s per frame, unguidedで撮影した画像を幾つか並べてみました。いつものように、Calibrated and stacked in DSS, photometric color calibrated + green noise removed + auto stretched + AsinH adjusted in Siril.

M81: 190frames stacked

IC2177:190frames stacked
NGC2244:190frames stacked

上の画像からstarnetで星を抜き出して、星雲をgimpでフィルターかけて色調整してから星を戻したもの。



Horsehead nebula:190frames stacked

M42,M43,SH2-279:171 frames stacked
M45(plate solved and resynched on HD23463):190frames stacked


紫色の輪っかがないね、やはり。IC2177は、等級10以上で暗いんだけど一応写ってる(鳥の頭みたいなのが写っている)。

FPL-53のEDガラスレンズの屈折式望遠鏡の購入を検討してる人の参考になれば嬉しいです。

カメラの角度を調整してM45が出来るだけたくさん写るようにギリギリ調整してみたもの。

M45:Gain250, 120s per frame, 25 frames stacked


少し位置をずらしたもの

M45:Gain250, 120s per frame, 23 frames stacked

Gimpで上の二つを張り合わせたもの
私が使っているASI178MCというカメラ、縦の幅が狭いから、やろうと思えばこんな感じで縦の視野を広げることも可能。但し、限られた時間で撮らないといけないから時間配分を考えないといけない。5時間以上障害物無しに撮影できる天体なら、真ん中で1時間、上半分被って1時間、下半分被って1時間みたいな撮り方は可能だよね。別の日に撮ったのを重ねたことはないけどやろうと思えば出来るのかも。

NGC2403:Gain250, 120s per frame, 29frames stacked




2022年2月16日水曜日

Meade SN6でplate solvingが上手くいかなかった夜

 Meade SN6でplate solvingが上手くいかなかった夜があった。

1)満月だったのが影響していたのか?

2)気温が低かったのが影響してたのか?

corrector plateが湿ってるようには、見えなかった。中の主鏡が曇ってたとか、あるのかな?使い始めて2時間くらいは、上手くいってたんだけどね。中は覗き込んでないから分からないんだけど、次回は確認してみよう。

口径が大きな反射式望遠鏡程、plate solvingが、上手くいかなくなる傾向にあるようです。口径が大きい程、フォーカスをギリギリまで、しっかり合わせないと成功率が下がるのかな?それと、移動する毎にフォーカスし直さないと、plate solvingが上手くいかない。

口径が小さい屈折式望遠鏡だと、そんなでもないんだよね、何故か(80mmとか60mmで失敗した事ってあまり無いし)。


視野が狭くなって暗い星がたくさん写り込むせいで、フォーカスが甘いとplate solvingの成功率が落ちるのかもしれない。視野の中の星の等級が上がる(暗くなると)比率が増えると、よりplate solvingが難しくなるという事なのかも?つまりFOVが狭くなる程、plate solvingは難しくなる?


2022年2月11日金曜日

ZWO ASI178MCを使ってみた

QHY5III-178Mで、Sonyの178センサーが、かなり使えることがわかったので、ZWO ASI178MCを購入してみました。

DSSで、校正及びスタッキングをして、Sirilでphotometric color calibration, auto stretch, remove green noiseの順番で処理をした画像を幾つか載せてみました。月の影響もあるのかな?結構月が明るかったけど、これだけ撮れていればいいんじゃないかな?みたいな感じでは仕上がりました。Pixinsightで、もっといい画像処理をすれば、まだまだ見れる感じに仕上がるのか?

Sirilでphotometric color calibrationをしないと、そこらじゅう緑色で全然見れたものではない、です。この処理は、カラー撮影する時は、とても重要。

 使った望遠鏡は、いつものようにOrion ST80 on LX200ACF8gps, unguided です(フォーカスがとれないので、50mmくらいの延長チューブをつけてだけど)。

Gainは300で。

M45 : 10s per frame , stacked 87frames


M45: 20s per frame, stacked 90frames


M45: 30s per frame, stacked 90frames


安い屈折式望遠鏡でM45を撮影すると、星の周りの紫色の輪っかが目立つのが良くわかる。

Horsehead nebula: 10s per frame, stacked 90frames 


Horsehead nebula: 20s per frame, stacked 90frames 


Horsehead nebula: 30s per frame, stacked 90frames 

NGC2244: 40s per frame, stacked 54frames

M81: 40s per frame, stacked 45frames


Gain 300で40秒くらいのを、たくさん重ねると、もっといい感じになるのかな?試してみないと。露出1枚40秒以上がいい感じだと思うんだけど。skyglow filterとかも試した方がいいのか?

入門用のカラーカメラとしては充分だよね、これだけ撮れてれば。センサーサイズが小さいからFOVが狭くなるんだけど、それは仕方がないし。でもplate solvingで大体の位置に天体を導入できるから、問題ないと言えば、問題ないし。

こんなに簡単に撮影できるんだね、最近のCMOSカメラは。素晴らしい!星雲も銀河も簡単に浮かび上がるし。Sirilのphotometric color calibrationも凄いし。こんなに簡単に色調整してくれる無料のソフトとか、なかったよね10年以上前。

全体的に白っぽい感じに仕上がってるのが気に入らないんだけど、pixinsightで、どうにかできるのかな、これ?gimpでコントラストを少しきつくすると若干ましになるかな、くらいだよね、出来るのは。


もしくは、gimpでレベル調整を少ししてやるか(シャープマスクも調整すると、もう少しいい感じにはなる)

SirilのAsinHでblack pointとstretch factorを調整しても、良い感じになる。


でも背景からザラザラした感じが消えてないし。不足してるのは、色調整後に更に画像処理する技術なのかな、たぶん。それか、もっと画像を重ねると滑らかになるのか?(合計で30分ちょっとの露出とか天体撮影舐めすぎなのか?) 遠目で見ると、そんなに分からないんだけど。拡大すると気になる。フォーカスがあまいのか?もう少し、きりっとした感じにしたいけど。

ZWO ASI178MCを買おうかどうか迷ってる人の参考になれば嬉しいです。

別の日に撮影したもの、時間かけたぶん渦巻がはっきりしてるような気はする。背景のザラザラの消し方が分かれば、もう少しましになるかも?銀河と星を守るようなマスクを作って背景だけボカスみたいなことをやればいいんだよな、多分。Pixinsightだと、そういうことが簡単に出来るんだろう。

M81: 40s per frame, stacked 180frames
M42,M43,running man nebula:40s per frame, stacked 90frames

horsehead nebula:40s per frame, stacked 90frames

月がすぐ近くだったけど、flaming star nebulaを撮ってみたら、白い光でぐちゃぐちゃになってた。やはり月がすぐ傍にあるとダメみたいです。

M81の画像からstarnetで星を抜き出して、gimpでレイヤーとして読み込み、減算して星だけのレイヤーを作り、星なしのレイヤーで銀河以外を反転選択して、ぼかしてザラザラを減らしたものに、星だけのレイヤーを加算して戻したもの。gimp使用して私の知識だとこのくらいが限界。もっと上手に処理出来る人はいると思う。

2回ほど1時間くらいでUSB接続が切断されるという事があった。カメラ本体のせいなのか、付属のケーブルのせいなのか、ラップトップのポートが悪いのか?取り敢えず、QHY5III-178MについてきたUSBケーブルにして切断が起きた隣のUSBポートにして使っている。

M78:40s per frame, 106 frames stacked

California nebula:40s per frame, 151 frames stacked

やはり合計で二時間くらい撮影しないと、滑らかにはならないみたいです。何が撮影できるか、確認してる段階なので100枚ちょっとで止めている。M78もちゃんと写ってるし。これ古いカメラだと、こんなにはっきりとは撮れなかった。明るさの等級8.3とか書いてあって、かなり暗めなんだよね。これが撮れないと、等級10以上とかに挑戦できないから目安になる、いい天体だと思うんだけど。

H-Alphaで撮影してみたもの(前回試した時は焦点が甘かっただけみたい。今回は上手く出来た)。
Horsehead nebula with H-Alpha filter:Gain500,120s per frame,27frames stacked
Horsehead nebula without filter: Gain 400, 15s per frame, 270 frames stacked

この二つを合成できる方法がみつかれば、星雲がくっきりと浮かび上がるように成る筈、’たぶん。


H-Alphaでも撮影出来る事が分かったから、multi narrow band filterというのを入手してみよう。かなり高い筈だけど、星雲が擬似カラーで、はっきりコントラストが出て撮影出来るのは嬉しいよね。1.25inchのH-AlphaとO-iiiのdual band filterが$100以下でZWOから売られてるから、そういう事をやってみたい人の入門用としては手頃かもしれない。3つ以上複合してるのは、$700以上するものもある。。

光害用のフィルター(Orion sky glow filter)を使っても、とくにコントラストが上がるとかそういう事はなかった。私が住んでる所は、特に空がオレンジ色っぽい感じではないから、たぶん役に立ってない光害用のフィルター。結構高かったのに。。

Gainを落として、120秒露出したのを重ねるとどうなるのかも試してみたい(Gainを落とすしか長時間露出できないし)。ノイズが減るのかとか、余計ひどくなるのかとか、確認してみたいし。

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ここからは、LXD55 + Meade SN6で撮影した画像

少し雲が多かった日で、いいframeを選択するのに時間がかかった(半分くらい捨てた)。
Horsehead nebula: gain 400, 10s per frame,327 frames stacked

こちらの方がOrionST80で撮ったのより馬の首がくっきり出てるかな?あと、星の周囲の紫色の光の輪っかが無い(おそらく、無い方が正しい)。でも、背景がざらざらしてるのは相変わらず。見栄えを良くするためには、もっと光のデータを増やす(合計露出時間を増やす)か、少し複雑な画像処理を覚えないと、ダメみたいです。星雲だけ選択したり、星だけ選択したり、背景だけ選択とか。

後はpixinsightみたいな有料のツールを使うかだよね。ノイズ消し専用の有料のツールを使うか。もしくは、Sirilに似たような機能が実装されるまで待つか。




Merope in M45, gain 400, 20s per frame, 178 frames stacked

Cone nebula, gain 450,10s per frame, 360 frames stacked

M81,gain 450, 10s per frame, 350 frames stacked
少し減光補正に失敗している。ST80と比べると、これも星の周りに余計な紫色の輪っかが無い。それと、ゲインを450にして10秒で撮影した方がザラザラ感が減ってる気がする。
紫色の輪っかを減らすには、EDガラスの屈折式望遠鏡を使うか、画像処理で消す、で対処できる筈、たぶん。

校正処理とかカラー撮影の色調整とかが、ちゃんと出来るようになったので、気が向けばもっといい装備で撮影してみようと思う。でも、お金かけるとキリがないからな、こういうのって。フォーカルレングスが400mm以下のEDガラスの屈折式望遠鏡を1つか2つ、もう少し大きなセンサーサイズの冷却式カメラを買って、多分終わり。

Youtubeの動画に天体撮影にお金をかけ過ぎて(もっといい性能の装備が欲しくて短期間で後先考えずに購入したらしいこの人は)借金をしてしまったという貴重な話しをしてる人がいたので、のめり込むとどういう風になるのかの参考になるかもね。


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Astro-tech AT 60ED で撮影 Gain250 で一枚120秒

Merope in M45: Gain250, 120s per frame, 27frames stacked

Horsehead nebula:Gain250, 120s per frame, 30frames stacked

Cone nebula:Gain250,120s per frames,30frames stacked






Gain250で1枚120秒で重ねた方がザラザラした感じが背景から抜けているような気がする。それとEDガラスのレンズで星の周りの紫色の輪っかが消えてる。これが一番いい設定かも?ただし、120秒だとamp glowが大きく出て、darkで差分を取っても、うまく消えない時があるんだけどね、このカメラだと。

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Orion Star Blast 4.5で撮影したもの

M81: Gain450, 15s per frame, 192 frames stacked

Horsehead nebula: Gain450, 15s per frame, 152 frames stacked

M42,M43,running man nebula: Gain450, 10s per frame, 190 frames stacked

M45: Gain450, 15s per frame, 90frames stacked

上下が白っぽくなってるんだけど、何故か良く分からない。切り落とせばいいんだけどね。
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LX200ACF8gps

Medusa nebula: Gain450, 20s per frame,  275 frames stacked

NGC2403: Gain450, 20s per frame, 285 frames stacked


plate solve後の同期の確度が悪くて、導入位置が少しずれてるけど、一部写ってるので、今回はいいことにしておこう。センサーサイズが7.43mmx4.99mmだから、ある程度上手くいったと思えばいいのか?何故同期がうまくいってないのか調べないとだけど。設定していたフォーカルレングスが1160mmで、photometric color calibrationが出してきた値が1183mmで、この辺に問題があるのか?

2022年2月8日火曜日

all sky camの実験をしてみた

 all sky camの実験をしてみた、といってもYouTubeの動画で見たやつの人真似なんだけどね。

QHY5III-178MにZWOが売ってるCCTV用の150度の広角レンズをつけただけのもの。

sharpcapで、1280x1024、5秒の露出、ゲイン20、MONO8、AVIファイルへ9時間記録して、ファイルの大きさが8GigaBytesくらいで30frames/secondで3分35秒。流星っぽいのも写っていたので、流星群の時にも使えるかも?と期待している。ただ、出来るだけ高い所にカメラを設置しないと周囲の建物まで入ってしまって効率は悪いので、どこに設置したらいいか思案中。2階の窓から、棒の先にカメラをつけて棒をつきだすというのが多分一番良さそうな気はするけど、カメラが落ちた時の被害が凄いよね。

ffmpeg -i input.avi  output.mp4 

で変換後のファイルサイズは、13MegaBytesくらい

(変換後の解像度が落ちてるような気がする?)

WinX HD video converter というのを使うと、解像度が指定できてファイルサイズが少し大きくなって26MegaBytesくらい。

https://youtu.be/qqLOEPCEgNc

YouTubeの動画として保存しておいた。特に見るものはないけど、流星か飛行機?みたいなのが一応写ってる。オリオン座と北斗七星が横切ってるのが分かるかな?北斗七星の一番暗い星も写ってるので感度的には問題ないようだよね。

2022年2月6日日曜日

Orion starshoot proは、そろそろ引退。。。

 Orion starshoot proカメラは、そろそろ引退させようと思う。

1.感度が悪過ぎる。2分露出しても、ヒストグラムの左端にしかデータが現れない。しかもゲイン調整もない。

2.画像のダウンロード速度が遅過ぎる。30秒以上かかってるよね、これ。フラットとかダークフラット撮るのに、そんなに時間かけたくないし。

3.中華の安いcmosカメラで、もっと性能がいいやつが、いまたくさんあるし。sonyの178センサー使ったカラーカメラなら、相当使えると思うし。

4.重量的にも重過ぎるし。


という理由です。このカメラ当時凄く高かったんだけどね。自分達で製造して、性能と値段が折り合うのを作れないと悟ったのか、何処かで製造させたのを自社ブランドとして売ってるよね、多分。今のOrion telescopeのカメラ、QHYのにそっくりだし。どっちかというとヒートシンクの部分をケチってるようにも見えるし、外見から判断すると。

校正のやり方とかも知らなかったし、見返してみてもかなり酷いのしか載せてない。減光が滅茶苦茶出てるし。元々緑っぽく写るカメラみたいだよね、これフラット画像も緑っぽく見えてたし、元の光源が白色光なのに。当然、撮影された画像も緑っぽいわけで、カラーバランス調整しないとダメなんだろうけど、やってないし、そんなの当時。


LRGB合成に挑戦してみたけど。。。

 LRGB合成に挑戦してみたけど、なんか噓っぽい感じにしか出来上がらなかった。これは、最後の色のバランスの取り方、調整の仕方が全然分からないね。DeepSkyStackerのAlignmentがAutomaticになってるとReference frameを指定しても、ずれてalignされるのに気付いてbilinearにすると、ちゃんとalignされるようにはなった。

M45のLRGB合成失敗作です


running man nebulaのLRGB合成失敗作です

労力に対してのリターンが低すぎる。最後の色調整が難しすぎる、私には。星雲の雰囲気は出てるけど、これじゃね。。。。

LRGBのフィルター別にフラットとダークフラットを撮らないといけいないとか、フォーカスをフィルター別に合わせ直さないといけないとか、手動でやると滅茶苦茶大変です(ロボフォーカス(ZWOのEAFとかPegasus AstroのFocus cube(自分が持ってる望遠鏡用のブラケットがあるかどうか 他の人が既に付けたことがある望遠鏡かを確認しておくこと でないと一から手探りで取り付けないといけなくなる))、電動のフィルターホイールをアクセサリーとして推奨)。すごい手間がかかるけど、疑似カラーの画像を楽しむことは可能、但し、私のような初心者がやると嘘っぽい感じの画像にしかならない、ようです(最後のLRGB間のレベル調整とカラーバランスを整えるノウハウがない、というのが致命的、だね)。光害用のnarrow band filterを使ったOSC撮影の方が簡単なのかな?それか、どうせ嘘くさいんだったら、hubble paletteみたいなので撮った方がまだいいよね、きっと。超安いcmosのカラーカメラを買って実験してみような?10年以上前のccdカメラやDSLRカメラよりは、ましだろうし。古いやつ、画像のダウンロード速度が遅いんだよね。

gimpの色ー>色要素ー>チャンネル合成のRGBモードで、できた画像をストレッチしたもの。少し、ましになってるかも?という程度だし。


startools っていう有料のソフトがあったけど、どうなんだろう。お試し版を使って感触がよさそうだったら買ってもいいなみたいな値段だよね、これ。滅茶苦茶高くはない。これ重要。

無料のSirilでもできるようになってるみたい(open sourceなんだ、これ)。有料ソフトに手を出す前に先ずは、これを試してみよう。

https://siril.org/tutorials/rgb_composition/

ここに、合成の仕方を説明してある。なんか、もっと色々な事が出来るようになってる、このSirilっていうやつ。Pixinsightみたいに高いのを買えない人用の代替え品みたいな感じかな?覚えておいて損ではないみたいだね、カラー画像扱いたいのなら。

https://siril.org/tutorials/

こちらのtutorialから始めるといいらしい。こういう時のために最低でも英語が読めるとかなり楽だよね、新しいツールは英語を使ってることが多いから。サイトの翻訳でも、いけるかもしれないけど。このツール発祥がフランスみたいだよね、フランス語メインなのか。。。でも、英語も一応サポートされてるし。なんとかなるだろう。Sirilのautostretchは便利だなとは思った。これだけでも、これを使う価値がある、と思う。

有料のソフトにお金をつぎ込むなら、pixinsightなのか?Youtubeの説明動画とかも多いみたいだしね。取り敢えず、こういうのを見ることから始めて、どんな手順が必要かってのを知るのは大事だと思う。

starnetとかいう画像から星だけを抜き取るみたいな、ソフトも使うと画像処理が捗るらしい。


Sirilを使ってphotometrci color calibrationっていうのが出来るらしい。撮影した天体の名前を入れて参照画像と比べて編集している画像の色調整をしてくれるという物?

https://youtu.be/hIhgS3bvOy0


https://youtu.be/dEX9KbbzALc


この動画の中で少し説明してる。こんなに簡単に色調整できると嬉しいんだけど。

Sirilのphotometric color calibrationっていうのを使っても、こんな感じだった。R,G,Bの元データの準備が雑なのか。。。Sirilの中の作業自体は、凄く簡単だったけどね。合成もRGBcompositで、それぞれのファイル読み込むだけだし、ツール自体は使い易いと思う。後でOSC撮影したやつで比べてみよう。photometric color calibrationは、plate solvingを使っているようで撮影時のフォーカルレングスとかピクセルサイズとかを入力する必要がある。


Sirilのphotometric color calibrationを使っても、こんな感じなので、多分元データの準備が不十分なのだと思う。gimpを使って合成しようとした事自体無謀だったんだね。だから、PIXINSIGHTを買う価値がない画像データということになるのかな。RGB合成難しい。露出時間が均等じゃなかったのが、不味かったのかな?

カラー画像にH-Alphaを加えて星雲にメリハリを付ける作業とかは、簡単にできそうな気はする。

後で考えてみたんだけど、せっかく狭いフィルターで光量おさえてるんだから、RGBそれぞれギリギリまで露出時間を上げれば良かったのかも?ZWOのEAFを入手したら、もう一度実験してみようと思う。フィルター毎に手動でフォーカス合わせ直すのは大変な作業だし。

2022年2月4日金曜日

最近使っている撮影用の無料ソフト

 最近使っている撮影用の無料ソフト

1.極軸合わせ

 NINA imagingのthree point alignment プラグイン(plate solverはASPSかASTAP)

2.撮影対象を絞る作業

 NINA imagingのsky atlasとflaming assistant

3.ガイド

 phd2 guiding

4.スカイチャート

 cartes du ciel

5.画像取得

 sharpcap を使っている。手動だと、こっちの方がNINAより使い勝手がいい。

6.校正処理及びstacking 

 Deep Sky Stacker または ASTAP

7. 最後のレベルと色調整

 Siril または gimp


これだけなんだけど、10年以上前、こんなに便利なもの無料で使えなかったと思う、たぶん。しかもPCの処理速度もこんなに高くなかったし。M.2のSSD強力だよね、たくさんのファイルを処理するのに。

こんなに便利な物があるんだから、興味とお金がある人は、天体撮影始めるにはとてもいい時期だと思う。で、もっとお金がある人は有料のソフトウェアにお金をつぎ込めばいいと思うし。

DSLRカメラで失敗した日

 ガイドができるようになって調子に乗ってDSLRカメラで360秒とか長時間露出してみたけど、真っ白になって全然ダメだった。単純に長時間露出すればいいというわけではないらしい。赤のデータが一番弱いみたいなんだよね、で他の二つが強過ぎるみたいだし。

これ多分R,G,Bフィルター別に白黒カメラで60秒くらいで撮影したもののヒストグラムを比較すれば、何か分かるのかもしれない。この場所からだと、いまだに、カラー撮影が上手く出来なくて困っているんだけど。始めたばかりの人は、OSC(onse shot color)撮影は、難しいので白黒カメラでの撮影で経験値を上げることをお勧めします(校正処理まできっちり出来るように)。H-Alphaフィルターでの星雲の撮影とか長時間露出しないといけない以外は比較的簡単だったし。

やはり光害を軽減するnarrow bandフィルターを付けないダメなのかな?これが解決できないと怖くて値段の高いカラーカメラ買えないよね。光害のせいなのか技術的に下手くそなのか、良く分かってなくて困っているところ。

最近のDSLRカメラは、CMOSセンサー使ってるらしいのでもっと感度がいいのかもしれないね。古いやつもう使わない方がいいのかもしれない。

2022年2月2日水曜日

phd2 guidingが上手くいかなかったので

 phd2 guidingが上手くいかなかった。何度やってもcalibrationでDEC calibration failed(star did not move enoughとかなんとか)と出るので、脳のアイコンからcalibration stepsを100msくらいから3倍の300msに設定してみたら一応終了したけど、RAとDECのrateが違うと警告メッセージが出た。取り敢えず、これで使ってみるしかないのか。DEC側のbacklashのせいかも、みたいなメッセージも出てたけどバランス一応取れてる筈だし。これLXD55とLX200ACF8gpsの両方で出たから、Meade用のマウントドライバーに問題があるかfirmwareに共通の問題があるのかもね。それか、元々RA軸とDEC軸の一番遅いslew rateに違いがあるのかもMeadeの赤道儀?antibacklashとかが効き過ぎてるせいとか?

ガイド用に使ってるカメラは、随分前に買ったOrion telescopeのstarshoot autoguiderでLX200ACF8に繋いでガイドしてみた(これゲインが上手く働かないんだけどね)。Focal reducerを付けてセンサーまでの距離を100mm位に調整して、F6位にして、露出時間は1秒で、口径の大きい8インチの望遠鏡の方をガイドスコープにして、上に乗せてるOrionST80で視野の広い撮影をする為に使ってる。こんな使い方をしても構わないはず。8インチの望遠鏡で撮りたい小さな天体が思い浮かばないのと、8インチの望遠鏡で広視野にしようとするとセンサーサイズが大きなカメラが必要になる事(高価格)で、こんな使い方をしている。

phdってpush here dummyの略らしいんだけど、そんなに簡単じゃない事もあるんです。使っている赤道儀によって簡単だったりするんだろうな、とは思うけど。

天頂に近い天体でガイディングしてみたけど、一応上手く運用出来てるみたい。地平線に近づく程不具合が発生しそうな予感がするけどね。

phd2ガイディングも使えるようになったし今度はDSLRで長時間露出に挑戦してみよう。手持ちのDSLRカメラで長時間露出して、どのくらい暗い天体を撮影出来るか確認するのも課題の一つだし。


初めてHydrogen-alphaフィルターを使ってみた

 初めてHydrogen-alphaフィルターを使ってみたんだけど、一番ゲインを強くしても、1枚10秒くらいだとflaming star nebulaに使っても、とても暗い感じでしか映らない。1枚60秒くらいでやっと星雲の形が浮かび上がって来るみたいな感じ。今度こそ、ガイドして長時間露出しないと駄目な様です。今回は、H-αフィルターを使った時のゲインと最小の適正露出時間を探してる最中で試し撮りで全部ガイド無しでやってみたけど。いまだに、phd2 guidingの設定が出来てないのもあるし。


1枚120秒の物を重ねたもの。右上で光が漏れてるように見えるのは、おそらくセンサーのせい(120秒で露出するまで、こういうのが出るとは気づかなかった。。。。amp glowとかいうやつらしい)。それらしく、撮れてるので一応成功、星雲の形がはっきり出てるし。

flaming star nebula, OrionST80 on LX200ACF8gps,QHY5III-178M,gain50,offset10,unguided,120s per frame,H-alpha filter,45frames stacked


Sonyの178というセンサーが、こういうのも検出できると分かったのが今回の大きな収穫。これで暗めの星雲がH-αを使えば私のいる場所からでも撮れる事が、はっきり確認出来たので撮影対象が格段に広がった。もう少しこれで撮影して経験値を上げて、少し高めのカメラに挑戦してみたいと思う。

こちらは、ガイドしたもの。露出時間は同じく1枚120秒、87枚重ねたもの。

flaming star nebula, OrionST80 on LX200ACF8gps,QHY5III-178M,gain50,offset200,guided,120s per frame, H-alpha filter,87frames stacked



3時間以上ガイドしてphd2 guidingの赤い線が殆ど動いてなかったので、上手くガイド出来てるんだと思う。

遠目で見るとそんなに違いは、分からないね、ガイド無しでも有りでも。

ただ、ガイドして撮るという課題はクリア出来た。phd2の中の赤い線も殆どずれてなかったし。


amp glow消えないね、一応ダークで校正してるんだけど。amp glowが出ないように使うしかないのか?

いろいろ調べてみたら、バイアスを使わずに校正するとかなり消えると書いてあったので、やってみたら確かに目立たなくなった(まだ不自然な横線が走ってるのが分かるけどね)。


cmosカメラの場合バイアスいらないんだ、なるほど。それにバイアス使わない方がザラザラ感が減ってるし。

もっといい望遠鏡が良いのかって考えてみたけど、画質の差もよく分かってないし、取り敢えず手持ちので、いいんではないかと思ってる。EDガラスっていうのとフィールドフラットナーが付いてると良いらしいってのは知ってるけど、滅茶苦茶高いんだよね。お金つぎ込むとキリがないし。

こちらは、上と同じ元画像群を使ってASTAPで重ねてみたもの 上下逆さまになってるけど、やはりamp glowの横線が完全には消えてないね。。。(今度は下の方に横切ってるのが分かる)


温度管理できるカメラで撮影時とダーク取得時の温度を完全に一致させないと消すの無理なのかもね、こういう特性を知った上でQHY5III-178Mみたいな手頃な値段のカメラで撮影を楽しめばいいのかもしれないけど、気になる人はきっと高いカメラ買ってしまうんだろうな。いろいろ罠が多いよね天体撮影って。まー、他人が遠目で見てるぶんにはわからないからいいんだけど。撮影した本人は気になるよね。画像を加工して気になる部分だけ切り落とせばいいんだけど、このブログでは失敗も含めて、出来るだけ校正処理とレベル調整以外は手を加えないようにして載せるつもり。失敗も含めて載せないと参考にならないと思うし。有料の高性能の画像処理ソフトとか’使うつもりもないし、使いこなせる自信もないし。

Hydrogen-Alphaフィルターを使う利点は、60秒くらいの露出ですぐに、そこに星雲があるって分かること。馬頭星雲とか、あっという間に浮かび上がったし。

monkey head nebula, OrionST80 on LX200ACF8gps,QHY5III-178M,gain50,offset50,unguided,60s per frame,H-alpha filter,100frames stacked


horse head nebula, OrionST80 on LX200ACF8gps,QHY5III-178M,gain50,offset50,unguided,60s per frame,H-alpha filter,100frames stacked


amp glow reductionをoffにして使った方が校正しやすいのかな?H-Alphaだと馬頭星雲の馬の頭がくっきり浮かび上がってるのが良く分かる。こんなに簡単に星雲が撮れると楽しい。

L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。 ...