最近また望遠鏡触ってみようかな、という気になって幾つか新しい知識を仕入れたので覚書として残しておきます。
1.plate solving 飛躍的にgotoの精度が上がる
plate solving というものを使うと飛躍的にgotoの精度が上がります。最初の望遠鏡のalignmentが、かなりいい加減でもカメラでちゃんと撮影出来てさえいれば成功する。
私がやっている方法
0)All Sky Plate Solverというのをインストールしてfocal length とセンサーの大きさから計算されるFOVにあったindex file というのをダウンロードしておく。All sky plate solverからも出来るけど、途中で止まったりする事があるのでブラウザーからhttp://data.astrometry.net/に行って4200というのからとってくるのをお勧めします。winndowsの場合インストールする場所は、C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Astrometry\usr\share\astrometry\dataのようなパス。全部ダウンロードすると20GBytesとかあるので必要なものだけを推奨(index installation wizardがハイライトして教えてくれる筈)。
1)赤道儀(LXD55)の極軸を大体調整してone star alignmentをENTERキーを押すだけで終わらせる。
2)木星のように明るくCCDカメラのフォーカス調整に使える星へgotoして、CCDカメラを取付けて、sharpcapプログラムでlive viewを見ながらフォーカスを調整(私の場合 木星の衛星が二重に見えなくなるのを目安にしてる autoで出来るfocuser検討中です) 他に、sharpcapの設定で望遠鏡のfocal lengthとかplate solverでall sky plate solverが検出されてるかを確認しておく。フォーカス調整できたら一旦sharpcapを終了(赤道儀(LXD55)に繋いだままにしておくと、他のプログラムが使えない)。(sharpcapのツールバーの最後に虫眼鏡アイコンでfocus assistance toolsってのがあるんだね、使ってなかったから、今度試してみよう https://youtu.be/7OkfvSKL40c これでfocus assistance tool の使い方を説明してる FWHM というのでNow とBestを見ながら数値が小さくなるように調整するだけみたい)
3)cartes du ciel(スカイチャートプログラム)を赤道儀(LXD55)に接続(ASCOM Autostar classic経由)して導入したい天体を選択して、slewする。望遠鏡側でケーブルとかが絡まらず無事移動し終わったら、cartes du cielを赤道儀(LXD55)から切断。
4)再びsharpcapを起動してPlate solve and resyncを実行。plate solvingがうまくいけばcartes du cielでslewした天体がカメラ画面の中央に導入される筈(マウントで制限される位置に天体がなければ)。
Device Hub Telescopeというのを経由して間接的に接続すると同じ赤道儀に対して二つのプログラムを同時に接続できると説明してあった。だから、スカイチャートと画像取得のプログラムからも、ASCOMのマウントを選ぶ時にこのDevice Hub Telescopeを選択して、そのpropertyから更に目的の赤道儀用ドライバーを選択する、といい筈。
2.LRGB画像の合成( photoshopじゃなくてgimpでも出来る )
白黒カメラにLRGBフィルターをつけて、それぞれ撮った物を後で合成するというもの。
これはYouTubeに結構動画が上がっていて私が参考になったと思ったのは二つ
https://www.youtube.com/watch?v=M29PQ2ORN_I
これはサンプル画像がダウンロード出来る場所が概要欄に貼ってあるのでLRGB合成の練習に使える。photoshopを持ってなくても次のgimpを使ってる動画を参考にすればいい。Deep Sky Stackerでスタックしていくところが参考になったかな?Deep Sky Stacker自身じゃLRGBの合成は出来ないのかな??そこが少し疑問。darkとかflat画像を撮らないとダメなんだなとは改めて思ったけど。
https://www.youtube.com/watch?v=UbUUEahiFJY
これはトーンカーブとレベルの調整で埋もれている画像データをあぶり出していくとこと、RGBのレイヤーを着色しlayer mode screenで重ねるところ、Lをluminance(モードメニューをスクロールして一番下にある)で重ねるところなんかが参考になった。最初画像モードがグレースケールになってるから着色するときにRGBに変えることを忘れないことと、着色の時の数値が青は、0.666, 1, -0.5 、緑は、0.333, 1, -0.5、赤は、0, 1, -0.5など。この動画は、とても参考になりました。最初の画像を開いた後は、他の画像はlayerとして開くで追加していけばいいと思う。
filter wheel をつけて、まだ撮影した事がないので手持ちの望遠鏡でfilter wheelをはさめるだけのフォーカス長が足りてるか心配なんだけど、そのうちやっていくつもり(手持ちのだと27mmくらい’余裕がないとダメ)。
上の作業、Sirilのautostretch, rgb composit , photometric color calibration等を使うと、簡単に終わるので、gimpよりSirilをお勧めします。
3.rduinoscope
rduinoscopeというのがあって、その気になればcomputerized goto mountが自分でも作れるかもしれないということが分かりました。これは、本当に大口径の大きな重い望遠鏡を扱ってみたいと思った時だけやるつもり。なぜかというと、あんなに高価なマウントは買えないよね。百万円超えてたりするし。大口径って言っても14インチくらいだろうと思うし。そんな大きな望遠鏡でFOV狭くして拡大してみたい天体とか思いつかないしね、いまのところ。それと機械工作の知識とかも必要になってくるから正直出来るかどうか怪しいし。市販のを買うとしたらCEM70までだよね。これでも十分高額だし。