2021年12月30日木曜日

最近望遠鏡を夜に使う前に昼間にやっている作業

 最近望遠鏡を使う前に昼間にやっている作業的なもの

1.LXD55の三脚をあらかじめ印をつけておいた場所に設置して、出来るだけ水平をとる。水平をとっておくと、ポーラースコープから見た極軸合わせが比較的スムーズに行える。

2.LXD55の赤道儀を三脚にねじ込み固定し、SN6をのせRA,DEC軸のバランスをとる。前側にカメラとかを後でつけるので、心持ちその分を見越しておく。

3.少し遠目の固定されたオブジェクト(電柱の碍子などを使ってる 絶対太陽には向けないこと、分かってると思うけど でも子供がいる人はきちんと注意しておかないとダメだよね 最悪失明するし)に焦点を合わせファインダースコープの向きを調整しておく。plate solving使うからカメラの焦点が合っていれば本当はいらないんだけど、焦点合わせの星を探すのに必要です、多分。夜ファインダースコープが合ってない事に気付くと本番で慌てるから、昼間時間がある時にやっておいた方がいいと思う。SN6の場合、前後のリングについてる各3つのネジ以外に根本の台の二つのネジを使うと大きく向きを変えられる。

4.ラップトップを置く台を設置。電源の延長コードを望遠鏡の近くまで這わせておく。USBケーブルが短めなので、その分を見越して少し高めにしている。じゃないと、最悪ラップトップが引きずられて転がる事になる。

5.電源のケーブル(AC/DCアダプター等)を配置して、赤道儀が’動いた時に絡まない事を確認しておく。

これくらいかな?

2021年12月27日月曜日

天体画像の校正の仕方

 天体画像の校正の仕方について詳しく説明しているサイトがあったのでリンクを貼っておきます(YouTubeの動画もついてるし 全部英語だけどね)。まだやったことがないので、私からの説明は省略(語れるほど詳しくない。 やらないといけないと思ってるけど、校正するほど良い画像が撮れた事がない)。


https://nightskypix.com/calibration-frames/

日本語のサイトにも幾つかあるので上と合わせて読むと理解が深まるかもしれません。

これとか

http://ryutao.main.jp/tips_basic.html

英語のやつの、ざっくりとした内容は、How do you use calibration frames?から、校正用に撮ったバイアス、ダーク、フラット等の使い方を、それ以前で、バイアス、ダーク、フラット等の撮り方を説明している(図には、ほぼsubtractionで、フラットだけdivisionと書いてある)。初心者は、こういうのを知らなくてつまずくんだよね。私もそのうちの一人だし。いかにも面倒くさそうに見えるし。実際には、ほんの少し手間をかけるだけみたいだけど。でも、15年?くらい前に始めた時は、こんなに簡単に検索してこの手の情報みつけられたかな?YouTube動画もたくさんあるし。Deep Sky Stackerでバイアス、ダーク、フラットの画像を指定しておくと自動的に補正をかけてくれるみたいだし)

英語のやつの説明では、

1)バイアス、一番短い露出時間でレンズに蓋(望遠鏡に蓋をする)をして画像を取得(本画像を撮った時と同じゲインで)。(cmosカメラの場合、バイアスは使わない方がいいらしい。じゃないと長時間露出した時に出るamp glowという物をダークで校正出来ないという事)

2)ダーク、本画像を撮ったのと同じ露出時間(と同じ温度)でバイアスと同様レンズに蓋(望遠鏡に蓋)をして画像を取得。(cmosカメラの場合、撮影時とダーク取得時のセンサーの温度を完全に一致させないとamp glowを完全に消せないようです。こういうのも頭に入れておいてカメラを選ぶといいのかも?当然高くなるけどね)

3)フラット、望遠鏡に白いTシャツを被せて、均一な光源(日暮れ、夜明けの空とか、フラット要のLEDパネルとか、ラップトップに白い壁紙をつけてとか、いろいろ)に向けて画像を取得。決まった露出時間はないと書いてある。ヒストグラムが1/2になるように(2/5と書いてる人もいる)とは説明してあるけど(本画像を撮った時と同じフォーカスで撮るはず(同じ光学パスでと、何処かに書いてあったと思う)なので、望遠鏡+カメラ+フォーカスの設定をいじらないように)。これがないと周辺減光(vignetting?)の補正が出来ないらしい。。減光を避けるなら、屈折望遠鏡で小さなチップ幅のカメラを使えばいいのかも?でも、レンズが汚れてると、その部分で減光するので補正が必要なはずだし。

日本語でフラット画像の撮り方を説明したページがあった http://ryutao.main.jp/tips_howto5.html

4)ダークフラット、フラットと同じ露出時間とゲインでダーク画像を取得(フラットを補正するためのダーク画像)。

と、なっています。つまり、フラット以外は全部蓋をした状態で画像を取得することになる(フラットが一番難易度が高いという事)。

ダークとフラットの撮り方を説明してるサイトって多いけど、使い方まで説明してるサイトってあまり見かけないよね何故か?読み手がある程度、撮った後の画像処理を知ってる前提(またはソフトが指定しておくと自動的に処理してくれる前提)で書いてるからなんだろうと思うけど。初心者が読んでる前提で書いて欲しいよね。

具体的な手順が分かったらサンプルファイルを公開できる形にして別記事を書いてみたいと思う。多分、DeespSkyStackerの中で画像の種類を指定して自動的に本画像に校正処理がされるのではないかと想像してるけど。

普通のDSLRカメラと三脚(もちろん追尾機能も無し)でオリオン座大星雲(馬頭星雲も写っている)を撮影するというYouTube動画を見てたら、DeepSkyStackerで校正用の画像をどう使うか説明していたので、これも参考になるかもしれない。日本語の字幕もついてるし、使った機材へのリンクも概要欄に貼ってあるので最初から見てもかなり参考になると思う。2秒の露出時間の画像を何百枚も重ねてるんだけど、これと同じ方法を使えばAlt/Azのマウント(ドブソニアンとかも)でも良質な天体写真が撮れそうな気がする。端が重ねられなくて、おかしくなるから、かなりクロップしないとダメだとは思うけど。

https://youtu.be/iuMZG-SyDCU

DeepSkyStacker以外でフリーで使えるのにSiril(Windows以外でも使える)というのがあるらしい。

https://youtu.be/U5VndjG819s


私の当面の目標はフラット画像をきちんと撮れて減光補正が出来る事かな? フラット画像ぽいレイヤーマスクを作ってgimpで消すって方法もあるよね、多分。除算モードで被せれば、いい筈だし。

2021年12月23日木曜日

天体がカメラにどういう風に写るのかを教えてくれる視野確認ツール

撮影予定の天体がカメラにどういう風に写るのかをある程度教えてくれる視野確認ツールで最近良く使っているのが BBC Sky at Night magazine のサイトにあるツール

https://www.skyatnightmagazine.com/astronomy-field-view-calculator/ 


1.Targetsで天体を選択 選択肢に無い場合はsearchすると出てくるときがある(例えば "horsehead nebula" のようにいれてみる)

2.ModeでCamera,Eyepiece,Binocularsのいずれかを選択(デフォルトはCameraみたいなので、ここはスキップしていい)

3.Telescope makeとmodelから望遠鏡を選択、もしくはApertue,Focal lengthに直接入力、reducerを使ってる時の値も入力出来るようになってる。

4.Camera makeとmodelからカメラを選択、もしくはPixel size ,Image sizeに直接入力

これだけなんだけど、かなり使えるよねと思う、これ。

使っている装備がmakeとmodelから選べない場合で登録してもらいたければ、下のAdd more? というところから、送れば追加してくれるらしいし。

2021年12月22日水曜日

Orion starshoot pro 52084を復活させる

 ずいぶん昔に買ったOrion starshoot pro #52084をwindows10,11環境でカラーで使う方法が、どうやら分かったようなので覚書として残しておきます(このカメラチップがでかくてFOVが広くなるから一部人気があるみたいなんだよね)。

まず、

1) Orion telescopeのサイトにstarshoot pro v2(52085かな?)のドライバーがまだある(検索すれば出てくる)ので、それをインストールする。exeファイルから解凍されたのには、infとsysしかないのでinfを右クリックしてインストールを選択するとwindowsのドライバーを正しい場所に入れてくれる。ASCOMドライバーの方も念のためにインストールしておきましょう。

2)sharpcap でStarshoot cameraとして認識されるはずなので、普通に画像を取得。Colour space でMONO16しかないけど、Debayer  PreviewでForce RGGBを選択するとdebayering後の本来の色が見れる。binningは1にしておくこと(多分2だとうまくいかないような気がする)。

3)Deep Sky StackerのOptions Raw/FITS DDP settingsのFITS fileで一番上のcheck boxをチェック(Monochr.......camera うんぬんというやつ)、そしてDebayer patternをGeneric RGGBに設定しておく。Deep Sky Stacker上で処理してるときは常に白黒で表示されるみたいで、ファイルを保存した時だけ、そのファイルの中は色がついているようです。

白黒カメラとしてしか認識されないのでカラーカメラとして使えないのかなと思っていたら、使い方が間違っていただけだということだった。ある程度知識がないと、この手のカメラは使えないってことかな?

How to use Orion starshoot pro 52084 under Windows10,11 environment.

1)Get starshoot pro v2 driver from Orion telescope web site while it is still available. EXE file will give you only inf and sys file, so right click on inf file and select install from menu(show more options for windows11 and then select install there). Also install ASCOM driver to be sure.

2)sharpcap(32bit version?) should recognize Orion starshoot pro 52084 as Starshoot camera and select it and capture images as usual. Colour space selection is only available as MONO16 , but selecting Force RGGB in Debayer Preview will show you color image preview after debayering process.

(Binning should be 1, I think. I'm not sure what happens if binning is set to 2.)

3)In Deep Sky Stakcer's Options Raw/FITS DDP settings, select FITS file tab and check top box(where it says "Monochr....camera",etc) , and also select Generic RGGB. While processing under Deep Sky Stacker, image is displayed as monochrome, it only gets color when picture is saved. (you only see color image when you browse a saved picture file in other program like gimp or photos)

Good luck!


後日確認したら、NINAの2.0β32bitバージョンで使えるようになっていた。64bitでは使えなかった。

2021年12月19日日曜日

望遠鏡遊びで仕入れた新しい知識

 最近また望遠鏡触ってみようかな、という気になって幾つか新しい知識を仕入れたので覚書として残しておきます。

1.plate solving 飛躍的にgotoの精度が上がる

plate solving というものを使うと飛躍的にgotoの精度が上がります。最初の望遠鏡のalignmentが、かなりいい加減でもカメラでちゃんと撮影出来てさえいれば成功する。

私がやっている方法

0)All Sky Plate Solverというのをインストールしてfocal length とセンサーの大きさから計算されるFOVにあったindex file というのをダウンロードしておく。All sky plate solverからも出来るけど、途中で止まったりする事があるのでブラウザーからhttp://data.astrometry.net/に行って4200というのからとってくるのをお勧めします。winndowsの場合インストールする場所は、C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Astrometry\usr\share\astrometry\dataのようなパス。全部ダウンロードすると20GBytesとかあるので必要なものだけを推奨(index installation wizardがハイライトして教えてくれる筈)。

1)赤道儀(LXD55)の極軸を大体調整してone star alignmentをENTERキーを押すだけで終わらせる。

2)木星のように明るくCCDカメラのフォーカス調整に使える星へgotoして、CCDカメラを取付けて、sharpcapプログラムでlive viewを見ながらフォーカスを調整(私の場合 木星の衛星が二重に見えなくなるのを目安にしてる autoで出来るfocuser検討中です) 他に、sharpcapの設定で望遠鏡のfocal lengthとかplate solverでall sky plate solverが検出されてるかを確認しておく。フォーカス調整できたら一旦sharpcapを終了(赤道儀(LXD55)に繋いだままにしておくと、他のプログラムが使えない)。(sharpcapのツールバーの最後に虫眼鏡アイコンでfocus assistance toolsってのがあるんだね、使ってなかったから、今度試してみよう https://youtu.be/7OkfvSKL40c これでfocus assistance tool の使い方を説明してる FWHM というのでNow とBestを見ながら数値が小さくなるように調整するだけみたい)

3)cartes du ciel(スカイチャートプログラム)を赤道儀(LXD55)に接続(ASCOM Autostar classic経由)して導入したい天体を選択して、slewする。望遠鏡側でケーブルとかが絡まらず無事移動し終わったら、cartes du cielを赤道儀(LXD55)から切断。

4)再びsharpcapを起動してPlate solve and resyncを実行。plate solvingがうまくいけばcartes du cielでslewした天体がカメラ画面の中央に導入される筈(マウントで制限される位置に天体がなければ)。

Device Hub Telescopeというのを経由して間接的に接続すると同じ赤道儀に対して二つのプログラムを同時に接続できると説明してあった。だから、スカイチャートと画像取得のプログラムからも、ASCOMのマウントを選ぶ時にこのDevice Hub Telescopeを選択して、そのpropertyから更に目的の赤道儀用ドライバーを選択する、といい筈。

2.LRGB画像の合成( photoshopじゃなくてgimpでも出来る )

白黒カメラにLRGBフィルターをつけて、それぞれ撮った物を後で合成するというもの。

これはYouTubeに結構動画が上がっていて私が参考になったと思ったのは二つ

https://www.youtube.com/watch?v=M29PQ2ORN_I

 これはサンプル画像がダウンロード出来る場所が概要欄に貼ってあるのでLRGB合成の練習に使える。photoshopを持ってなくても次のgimpを使ってる動画を参考にすればいい。Deep Sky Stackerでスタックしていくところが参考になったかな?Deep Sky Stacker自身じゃLRGBの合成は出来ないのかな??そこが少し疑問。darkとかflat画像を撮らないとダメなんだなとは改めて思ったけど。

https://www.youtube.com/watch?v=UbUUEahiFJY

これはトーンカーブとレベルの調整で埋もれている画像データをあぶり出していくとこと、RGBのレイヤーを着色しlayer mode screenで重ねるところ、Lをluminance(モードメニューをスクロールして一番下にある)で重ねるところなんかが参考になった。最初画像モードがグレースケールになってるから着色するときにRGBに変えることを忘れないことと、着色の時の数値が青は、0.666, 1, -0.5 、緑は、0.333, 1,  -0.5、赤は、0, 1, -0.5など。この動画は、とても参考になりました。最初の画像を開いた後は、他の画像はlayerとして開くで追加していけばいいと思う。


filter wheel をつけて、まだ撮影した事がないので手持ちの望遠鏡でfilter wheelをはさめるだけのフォーカス長が足りてるか心配なんだけど、そのうちやっていくつもり(手持ちのだと27mmくらい’余裕がないとダメ)。

上の作業、Sirilのautostretch, rgb composit , photometric color calibration等を使うと、簡単に終わるので、gimpよりSirilをお勧めします。

3.rduinoscope

rduinoscopeというのがあって、その気になればcomputerized goto mountが自分でも作れるかもしれないということが分かりました。これは、本当に大口径の大きな重い望遠鏡を扱ってみたいと思った時だけやるつもり。なぜかというと、あんなに高価なマウントは買えないよね。百万円超えてたりするし。大口径って言っても14インチくらいだろうと思うし。そんな大きな望遠鏡でFOV狭くして拡大してみたい天体とか思いつかないしね、いまのところ。それと機械工作の知識とかも必要になってくるから正直出来るかどうか怪しいし。市販のを買うとしたらCEM70までだよね。これでも十分高額だし。


L-Extreme フィルターを使ってみた

 Narrow band filterの中でも、かなり有名どころのL-Extreme を使ってみました。1.25 inchの方だけどね。結果は画像にメリハリがあって、フィルターなしで撮影した時のボヤっとした感じが消えて特に画像処理をしなくても画像に切れがある、みたいな感じです。 ...